■ [嬉しい]射北中学校
本日は、富山県の射北中学校で講演をしました。授業を観ましたが、『学び合い』ではありません。が、校長の話を聞き、また、研究発表会の話を聞き、心強く感じました。形ではなく、心がだんだんと理解されていることを感じます。なんといって表現して良いのか分かりませんが、「だいじょうぶ!」と感じました。嬉しかった。
今日の夜、飲み会を誘われていたのですが、本日は我が家の記念日です。家内が結婚のOKをしてくれた日です。講演会が終わって直ぐに帰宅し、家で祝杯です。ということで、今、ほろ酔いです。
■ [嬉しい]同志
今、佐賀県では教育事務所として『学び合い』を取り組んでいます。色々迫害されている同志にとっては夢のようなことだと思います。その中心となっている、櫻井事務所長が九州地方のラジオに出演しました。その内容をF同志から連絡があり、櫻井事務所長からOKがあったのでアップいたします。
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RKBラジオ「門馬 良 デイリーファイル」 電話インタビュー
2008/11/07 16:10~16:15
アナウンサー
門馬 良(男性)
葉山さつき(女性)
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門馬:佐賀県の佐城教育事務所が、佐賀市・多久市・小城市の小中学校で、昨年の秋から取り組んでいた『学び合い』授業で、学力や人間関係の向上に、一定の成果が上がっていることが分かってきました。
葉山:九州では初めて取り組まれた『学び合い』授業。どんな授業内容なのでしょうか?
門馬:電話がつながっています。佐賀県佐城教育事務所の所長、櫻井俊史さんです。
櫻井さん、こんにちは。
櫻井:こんにちは。
門馬:『学び合い』授業。これはどんな授業なんですか?
櫻井:そうですね。『学び合い』授業とは、教師が授業のめあてや課題を説明した後は、ほとんどすべての時間を、子どもたちがお互いに関わり合いながら学習を進めていく授業ですが、特に、自分が分かる・できるだけではなく、学級のみんなが分かる・できる、また、説明できるようになることを目標としているところが大きな特徴になっています。
門馬:子どもたちが子どもたち同士で教え合っていると・・。
櫻井:そうですね。
ですから、実際の授業の様子なんですけども、『学び合い』授業を実践している学級では、みんなが分かるというのが浸透していますので、分かった子どもがまだ分かっていない子どものところに教えに行ったり、分からない子どもが自分から教えてもらいに行ったりしていますので、子どもたちは自由に立ち歩きながら、お互いの考え方を活発に意見交換しているという様子になっています。
葉山:確かに先生に聞きに行くよりは、友だちに聞きに行く方が、とても気持ちが楽かも知れませんね。
櫻井:そうですね。
門馬:あのう、その間、先生は何をなさっていますでしょうか?
櫻井:子どもたちの様子をずっと評価しています。子どもたちの理解度を把握してみたり、「ここのあたりの子どもはまだ不十分だな」とか「ここに良いアイディアがあるな」とか、そういった、全体を観て回っているということになりますね。
葉山:はは~。
これを、去年の秋から取り組んでいらっしゃるということなんですけども、この『学び合い』の授業をやってみようかなとお思いになったのは、何か訳があったのですか?
櫻井:そうですね、私どもの仕事柄なんですが、各学校の授業を見せていただいたり、研修会に参加する機会が多いんですけども、そこでの先生方から、悩みとか学校の課題などをたくさん言われます。例えば、子どもたちの学力が二極化している。簡単に言うと、できている子とできない子がはっきりしてきている、とか。それから、人間関係を構築できないでいるとか。まあ、学級の人間関係がうまくいかないとか。それから、手のかかる子が増えてきている。とか、そういったことを言われておりました。
どうにかアドバイスできないのかと、何年も模索はしていました。昨年、上越教育大学の西川教授という方と出会いまして、この『学び合い』を知ったわけです。
もちろん初めは本当かなというのがあったんですけども、いろんなデータとか映像とか音声とかいろんなものを見せていただいたりして、また、実際に、佐賀県ではないんですが、他県で授業を見せていただいた中で、そこの子どもたちが非常に輝いて学んでいるというのを見まして、「これはできるな」と。そういったことで、課題解決のために導入したいというのが、初めのきっかけです。
門馬:一つクラスには何十人という生徒がおりますが、その中には、単純に言うと、塾に行っている子もいればそうでない子。勉強が進んでいる子進んでいない子。やはりそこで差が出てきてしまいますね。
そして、やっぱり子どもの心、どうなんですか、心が開けて来るというかオープンになってくるとか?
櫻井:非常に人間の心の豊かさといいますか、柔軟性といいますか、そういったものが自然に出てくるようになっているようですね。
門馬:これ、お父様お母様達。ご父兄の皆さんの反応というのはどうですか。
櫻井:そうですね。実践者の先生方からお話しを聞くんですけども、はじめの段階ではですね、いわゆる導入するはじめの段階ですが、「本当に子どもだけで分かるのでしょうか」という不安を持った方も一部あったようには聞いているんです。ただ、子どもがこれをやっていくとですね、今まで以上に、家で学校のことを話すようになるんですよね。例えば、「今日授業が分かったよ」とか「点数の今まで以上に高くなった」とか。それから「友だちと意見交換が非常に楽しい」とかを言い出したり、また実際に点数を取り出しますと、親さんの不安が非常に少なくなる、どちらかというと、むしろ喜んでおられる方が多いようですね。
葉山:本当ですよね。実際に点数が取れるようになったっていうのは大きいですよね。
これ、数字としていうと、みんなだいたい何点くらい取れるようになったんですか。
櫻井:先ほど言いました上越教育大学の西川先生は、この『学び合い』の授業では学級全員の最低点数が80点以上になるといっておられます。
葉山:最低点が!
櫻井:はい
門馬:そういうふうに、いずれそうなるだろうと?
櫻井:はい。勿論100点満点ですよ。1000点満点ではありません。
葉山:ねえ~。そうですかあ!
門馬:でも、そういう動きにはなってきていると。結果としても。
櫻井:あっ。それでですね。先月、佐賀市立巨勢小学校の松田先生という方がおられますが、この方は先月10月に、最低が80点を全員クリアーをしております。
門馬:はあ~。
葉山:それは平均ではなく、最低が80をクリアーしたんですか?
櫻井:はい。
葉山:それはすごいですねえ!!
門馬:あの、これからこの『学び合い』授業をどのように生かしていきますか?
櫻井:そうですね。私どもがやったことによって、子どもたちの心とか体とか頭の力が、今まで以上に付くことが分かりました。学力に限って、今風に言いますと、「脳が非常に活性化する」といいますか、そういったことで、人間の可能性は大いにあるということが分かりましたので、多くの先生方に理解して頂いて、子どもたちの大きな成長に結びつけて頂ければと願っているところです。
門馬:そうですか。今日はありがとうございました。
櫻井:いえ、こちらこそ。ありがとうございました。
門馬:佐賀県佐城教育事務所長の櫻井俊史さんに、『学び合い』授業について伺いました。
(終わり)