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2008-11-28

[]おのろけ 20:59 おのろけ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - おのろけ - 西川純のメモ おのろけ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私に「ご家族は?」なんて水を向けると大変ですよ。体中に持っている6つの家族の写真(携帯の待ち受け画面、財布の中の写真群)を見せます。そして、家内自慢、息子自慢を延々と話します。だって、愛していますし、家内は本当によくやってくれています。(だから、頭があがらんのですよ、あははは)

 本日は小学校の研究発表会の講師でよばれました。そこの校長は、上越にライブを見に来て、いろいろなところの『学び合い』の会に出席される同志です(つまり、確信犯。だから講演に行くんです)。私が講演し、S大のMさんが講演し、上越教育大学のMさんが講演した小学校です。凄いでしょ。

 授業を見ました。正直言います。『学び合い』ではありません。まあ、学びの共同体的だとは思いますが。う~・・・と思います。終わってから研究主任の方の発表があり、そこで映される子どもたちの写真は『学び合い』でした。え!????と思って校長先生に聞いたら、普段はどんどんトライしているそうです。おそらく、公(おおやけ)に公開するときには完成度の高い一般の授業をやられたんじゃないかな~・・・て想像しました。写真の子どもの表情は本当に生きていた。

 講演会では時間が短かったので(35分)笑いはあまりとれなかった。でも、反応はよかった、と思います。印象深かったのは、来賓席に座っている「教育委員会」の方々の反応は、特に嬉しかった。教える立場の人ではなく、教えられる立場の人の気持ちを共感的に理解されているな~っと思いました。笑うところのつぼどころが、微妙に教師とヅレるんです。あはははは。(教育委員長の方からは、定員充足には何が必要なのかを、幼稚園経営者としての実体験に基づく話をニコニコと教えてもらいました。それも無料で。あははははは)

 本日の講演会で、一番、心打たれたのは、閉会の校長の挨拶です。

 校長が挨拶をしはじめたら、多少の時間をがありながら職員が一緒に職員席で立ち始めました(つまり、打ち合わせは無しです。打ち合わせがあれば一斉です)。この場面はきわめてまれです。(M閣下の班発表の子どもの行動(視線の動き)をおわかりの方は意味することが分かるよね)とても短い挨拶でしたが、赴任した当初からのいきさつまとめまていました。そして、その研究会に向けて自らの授業を見せ合い、高め合った職員の姿を紹介していました。そして、「私は本校の職員を誇りに思います!」と言い切りました。私は普通の顔をしながら、その一言を聞いたとき「うっ」となってしまいました。今は人様がいませんので、安心してウルウルしています。

 誇るべきです。おのろけを言うべきです。まじめにやっている人に対する礼儀であり、自分が何によってたっているのかを自分に言いかせる意味もあります。あの一言を聞けただけで、その学校に行ったかいがあったと思いました。