■ [大事なこと]保護者
去年に比べて、今年は格段に同志の広がりと厚みが出来ました。このことは、きんきんに書きたいと思います。でも、一人で頑張っている同志の方も多いですよね。そうでない方も含めて、お願いです。保護者の方に「みんな」を伝えて下さい。
『学び合い』を子ども達に語って、分かる子は限られています。しかし、我々は「みんな」を伝えます。だから、我々には伝えられない子どもにも伝えることが出来ます。そして、それによって「みんな」がメリットを感じます。保護者も同じです。
私も含めて、保護者は「我が子」です。当たり前です。その保護者に『学び合い』を語って下さい。当然、分かる保護者は限られています。しかし、「みんな」を伝えることが出来れば、やがて広がります。それによって「みんな」がメリットを感じます。
一人一人の同志が『学び合い』を伝えられたら凄いことが起こります。一人の子どもの家庭に伝えられたら、どれだけの人が伝わると思いますか?少なくとも、「変だと思っていたけど、我が家の○子はとても良いと言っている」と伝わるはずです。
『学び合い』は教育の考え方というより、人の生き方、民主主義の考え方だと思います。そんな考え方が出来る人たちのコミュニティーが出来たら、きっと今よりも幸せに生きられると思います。『学び合い』で培った人間関係の集団を持った子どもが大きくなったら、きっと生まれ育ったコミュニティーにすみたいと思うはずです。
是非、保護者にも「みんな」を語って下さい。全ての保護者に語る力は我々にはありません。それは、我々が愚かであるからでも、怠惰であるからでもなく、無理なんです。しかし、分かってくれる保護者はいます。ポイントはその保護者が、他の保護者に伝えてくれるか、否かです。独りぼっちと思っている同志にも、身近に多くの同志がいるはずです。それは子ども達です。その子ども達にクラスという「みんな」ではなく、保護者を含めた「みんな」、地域の「みんな」、そして、二十年後に住むであろうコミュニティーの大事さを語って下さい。分かる子は少なくないはずです。
我々は右と左の書き順を教えるために『学び合い』をやっているわけではありません。業者テストで高得点を得るために『学び合い』をやっているわけではありません。目の前にいる子どもに1時間の安らぎを与えるため、それだけではありません。我々は目の前にいる子ども達が一生頼れるコミュニティーを子ども達に与えるという、日本国首相でも出来ない尊いことをしています。全国の同志がそれをやれば、それはよりよい日本を創り上げることに他なりません。それによって誇りある一生と、家族仲良く健康に過ごせる一生を得ることが出来ます。それは必ず可能なはずです。
そんなことを息子の添い寝をしながら頭いっぱいに広がりました。我々は凄いことを出来る。そのために、我々の「みんな」の範囲を、クラスの子どもに限定せず、広げて下さい。一人の子どもを変えるより、クラス全員を変える方が楽です。それと同じです。広げることに限界を感じたら、範囲を狭めるのではなく、範囲を広げる方が楽だと思います。
■ [お誘い]お題
明日は近くの高校で講演があります。年明け早々には秋田で講演があります。その準備が出来上がったので、そろそろ群馬の会で何を話すか考え始めました。
初めて『学び合い』にふれる方々に対する話というのは決まっています。そのような方にお話しする場合は、その話をします。しかし、群馬の会となるとリピーターも多いです。となると、その話も出来ません。かといって、『学び合い』に初めてふれるような方にも分かる話でなければなりません。
そんなことは無理、と考えるのは『学び合い』の出発点です。しかし、もともと教えたがりの反『学び合い』の私の本性が、「せめて講演の時は」とむくむくと起き出します。乞うご期待。