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2009-02-22

[]スポットライト 22:21 スポットライト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - スポットライト - 西川純のメモ スポットライト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 だいぶ前の話です。その当時、西川ゼミに所属され『学び合い』を学んだ現職院生さんから、以下のようなメールを頂きました。

『今日こんなことがありました。お昼休みに,ボーっと学校の中を歩いてみました。こんなふうに客観的に(落ち着いて)自分の働く場所を見たことはなかったとびっくりしました。その時,思いました。私は今まで「子どもが主役」と言いながらも「授業」というステージを演出し,常にその中心に自分を置いてきたと。コンピュータを授業で説明するのも,「どうだ! すごいだろ!」というようにカッコつけた状態だったと,かなり恥ずかしくなりました。先日もお伝えしましたが(西川との個人面談のとき),私がカッコつけて説明しなくても子どもはインターネットを使っています。うろうろと教室を歩き回っていると便利屋のように扱われているようで情けない気持ちになるときもあります。やはり教師を目指すときは青春ドラマのような場面をイメージしたことがあり,子どものやりやすいようにと目立たないところで働いている姿は,イメージしたものとはかけ離れているような気分になるのだと思います。(今日は,ある程度自信をもてる日だったせいか)それでいいじゃないか,と思えました。忙しさに押しつぶされて自分で自分にスポットライトを当てたくなることのないように過ごしていきたいものだと思いました。本当のプライドを手にするために。』

 彼は地域で情報教育で主導的な立場でした。しかし、主導的であることに矛盾を感じたからこそ、名人芸の対極である『学び合い』を学びに西川ゼミに所属しました。彼は、私によく言います。「一生懸命になれ、名人になれ・・・、その中で多くの教師が潰されていく。『学び合い』は、そうでなくて、教師が幸せになれる道を与えてくれる」と。いまでも、同じです。我々は一人輝く星ではなく、みんなで輝く星雲になりましょう。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/Mizuochi/20090222/1235304621

[]募金 18:55 募金 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 募金 - 西川純のメモ 募金 - 西川純のメモ のブックマークコメント

都会を歩くと、色々な募金を集めていますね。私は絶対に募金に応じません。でも、理由があります。その第一は、その組織を信じることが出来ないのです。

 同志の方、考えて下さい。皆さんが街頭に立って、『学び合い』を普及するために募金活動をしますか?馬鹿馬鹿しい。一人が一日かけて集められる募金はいくらでしょうか?どう考えても、その人がアルバイトで稼いだ金額の方が多いのではないでしょうか?さらに、その集めたお金の内、何%が該当の地域に行くのでしょうか?日本において最も高いのは人件費です。専従の人がいる組織の場合、その人を雇わなければなりません。街頭に立っている人の善意は爪の先ほども疑いませんが、疑問に思います。むしろ、大口の募金を集める活動に人員を集中すべきと思います。こんなこと気づいている人がいるのに、何故、それをやり続けているのだろう・・・・

 もう一つは、声がけが、「●●の人たちはとても大変なんです、助けて下さい」というのが一般的ですよね。あれって、あまり効果的ではありません。考えて下さい。先生が「●●ちゃんは大変です、助けましょう」と声がけして子どもは動くと思いますか?そりゃ、短期的には動きますが、実際は動きません。滅私奉公では人は動きません。自分の利害に一致することを説明することが必要です。『学び合い』では多様な人と折り合いをつけて自らの課題を解決することの意味を語ります。そして、関わり合うと自らにメリットがあることを実感するから『学び合い』は成り立つんです。募金に立っている人たちは、「その地域」のみに目が向いています。そして、その地域の悲惨さを伝えています。でも、『学び合い』的に考えるならば、その地域と日本が同じ土俵に載る視点を持つことが必要で、それをちゃんと語れなければ鳴りません。そして、その地域の潜在的な力を説明し、そこと協働することの可能性を語れなければなりません。その地域に拘っているのはエゴイズムです。

エゴイズムでは周りの人は動きません。自らのエゴイズムと無矛盾の高い視点のエゴイズムを考える必要があります。

[]点数 18:55 点数 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 点数 - 西川純のメモ 点数 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何度も書きます。「全員、何点以上とりましょう」は方便です。『学び合い』の考え方で考えれば多種多様な課題はあり得ます。子どもや保護者に分かりやすく、納得しやすい課題であり、甘くならないようにハッキリしたものでありゃいいんです。ただし、注意があります。教師が、「自分のクラスの●●ちゃんは点数を取れないから、じゃあ、別の課題にしよう」とすることは「基本的」には×です。理由は「その子」のことを考えるのは教師だと、そのクラスの子ども(特に主導的な子ども)に察せられたらアウトです。出来る、出来ないではなく、全員が達成すべきシンプルな課題を与え、行き詰まったら子どもに考えさせれば良いんです。その時、『学び合い』の考えに反しないこと、という縛りをつけます。

 一度、教師が先読みし始めたら、元の木阿弥です。

[]きつい 18:55 きつい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - きつい - 西川純のメモ きつい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私はきついと言われることがあります。でも、私には人様に命令する権限は全くありません。だって、私の大学の科目は全て選択科目です。私が気にくわなければ、科目を捨てればいい。私のゼミ生は、異動の権利を留保しています。ということで、私が大学で人様に命令する権限(まあ、正確に言えば脅す力)は全くありません。ましてや、学外の人に対しては、「全く」ありません。でも、私は多くの人に多くを望みます。そして、「きつい」と言われます。何故でしょう。

 そりゃ、私が望むことは、その人が望むことだからです。そうすべきであると言うことを、私は整理して言うだけのことです。従って、私がその人にいう課題は、その人の志によって変わります。おのが狭いエゴイズムのレベルの人には、私は望みません。というより、関わりません。

[]流派 18:55 流派 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 流派 - 西川純のメモ 流派 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 Mさんのブログを拝見したら、

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/OB1989/20090222/1235253357

 がありました。そりゃ、そうだ、と思います。私はありとあらゆる質問を受けますが、何の迷いもなく返答します。その人が、うちのゼミ生にも同じ質問をします。すると、あたかも打ち合わせたように同じ返答をします。それをひどく驚かれる方もいます。でも、当たり前です。だって、私に「1+1」はいくらですか?と質問し、ゼミ生に「1+1」はいくらですか?と聞いて、両方とも迷い無く2と答えたようなものです。足し算が分かっていれば、ありとあらゆる計算問題の答えは同じです。●●流足し算なんて無いですから。私やゼミ生、そして、Mさんの受ける質問・相談は大抵はそのレベルですから。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20071207/1196984537

追伸 『学び合い』には違いはありませんが、人としての違いはあります。MさんはS大学の学部長、学長になる器だと思いますが、ボスのT先生と同じ香りがします。私はそうではありません。徳の違いです。ある時、私が「長」になりそうになったとき、私は会議で「私がなったら、対外的な会議でもじゃんじゃんと自分の意見を言うよ、そうなったら困るでしょ」と言いました。長にならずにすみました。あはははは

[]命の洗濯 18:55 命の洗濯 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 命の洗濯 - 西川純のメモ 命の洗濯 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は家族で温泉に行きました。相当疲れていたんですね。昨晩は9時から寝て、7時半までぐっすりと寝ました。