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2009-03-13

[]『学び合い』の広がり 18:59 『学び合い』の広がり - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』の広がり - 西川純のメモ 『学び合い』の広がり - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この前、ある学校での講演で『学び合い』がどれほど広がっているかを示すために、『学び合い』の授業を公開している学校、学校として『学び合い』をテーマとしている学校を数えてみました。

 『学び合い』の授業を公開している学校とは、『学び合い』の同志がいて、その同志の授業を参観することを学校が受け入れている学校です。それは、全国30都道府県に広がり、小学校91校、中学校47校、高校2校です。次に、学校として『学び合い』をテーマとしている学校というのは、その学校の研究テーマが『学び合い』である学校で、少なくとも複数の職員が『学び合い』と”学び合い”の違いを理解している学校です。それは全国18都府県に広がり、小学校18校、中学校10校です。私自身もビックリしています。1年間で4、5倍以上のスピードで広がっています。そして、上記は本当にうちわの数です。というのは、上記は私自身が確認できる範囲の数です。『学び合い』を公開している学校というのは、既に公開している学校の数で、まだ、頼めばOKだろうけどまだだという学校(同志)は多くあります。学校として『学び合い』をテーマにしている学校に講演に行くと、その学校の先生から「西川先生、○○県の○○学校をご存じですか?」と聞かれ、私が「初耳です」と応えると、ビックリしながら「『学び合い』をテーマとしている学校のようで、本校まで参観に来たんです。てっきり先生のご紹介だと思っていました」と言われ、私がビックリします。そんな経験は度々です。ビックリするのは、第一に、そこでも『学び合い』を学校のテーマとして、複数の先生が時間と金を使って遠方まで来る学校があることです。第二に、基本的に私はブログやHPで固有名詞を出さないようにしているのに、情報収集によって『学び合い』を研究テーマにしている学校を見つけ出している点です。ただ、そのような学校の場合は、私自身が確認したわけではないので上記の中には含まれていません。

 来年度が楽しみです。というのはライブが広がる点です。

 『学び合い』は文章で読み取る限りイメージがとりにくい人が圧倒的大多数です。そして、私が言って、書いている成果は大言壮語に思われるでしょう。でも、ライブを見れば、イメージ化することができます。そして、それを見ただけで腑に落ち、自分にも出来るかも知れない、いや、やりたい、と思える人は少なくないと思います。さらに、学校単位でやれば、もっと、もっと面白いことが出来ます。それらの点が線で繋がり、面となります。来年度が楽しみです。

追伸 保護者・教師・その他の方々へのお誘いです。我々は基本的にライブはいつでもOKです。だって、我々は普通に毎日やっていることを公開しているのですから。いつでもおいで下さい。幸せな子どもと教師といっしょに楽しみましょう!

[]固定的 06:56 固定的 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 固定的 - 西川純のメモ 固定的 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、ある情報が口コミでどう広がるかを書いた本を読んでいます。とても面白い本でした。でも、不満があります。というのは、その本によれば、3種類のタイプの人がおり、その人によって急激に広がると書いています。非常に鋭い分析です。でも、不満があります。それは一人一人のタイプが固定しており、分類可能であると考えている点です。でも、実際は、大多数の人は様々なタイプの行動をします。特に相手によって、全く異なった行動をします。そして、それは予想不可能なのです。

 その本では、特定のタイプの人にターゲットを絞った戦略を勧めています。でも、結局は、全ての人に様々な情報発信を行い、相互作用によって広げるしかないのです。つまり、『学び合い』でのゴチャゴチャが一番です。そして、結果として広がったとき、後知恵でタイプ分類の説明が成り立つだけです。つまり、お話しとしては面白いが、それを利用した戦略はあり得ないと言うことです。