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2009-03-16

[]何が起こっているか 22:37 何が起こっているか - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 何が起こっているか - 西川純のメモ 何が起こっているか - 西川純のメモ のブックマークコメント

 立場上、『学び合い』に関して、日本中で起こっていることが私のところに伝わる機会は相対的に高いです。それによって感じるのは、どこでブレイクスルーが起こるのかは分からんということです。

 ねずみ算の場合は、全てのネズミはほぼ同じ周期で子孫を残します。それ故、幾何級数的に増加します。『学び合い』も急激に拡大しています。でも、多くの同志は、それは自分とは関係ないことと思っているでしょうね。だって、自分の周りでは、そんなことは起こっていませんから。でもね。そんな同志の、ちょっとした一言や、ちょっとした行動がそれを起こしているんです。いままでブレイクスルーした事例で、何故それが起こったかを分析すると、そんなことが起こることを期待した分けではないことが非常に多いのです。

 例えば、1年前以上前に日本全国の地方紙に『学び合い』の記事が載りました。あれって、どういうきっかけかというと、こうです。ある学校のサポートに行きました。そこに某社の記者さんがいました。その某社のほぼ似た名前の会社の本の原稿を書き、しかし、印税を踏み倒されそうになった悪い思い出がありました。某社と踏み倒されそうになった会社は全くの無関係であることが判明しました。しかし、そのため、その某社に対して変な印象を持ちました。しかし、その記者さんの熱意を受けて、G県のY小学校を紹介しました。その記事をきっかけとなり、多くの人が『学び合い』を知りました。

 今、関西で『学び合い』が広がりつつあるきっかけは、数年前の非常識な申し出です。その時、直前に休日に合いたいという関西の学生さんたちからの「非常識」な申し出が出発点です。社会人だったら、断る非常識ですが、教師として学生さんに関しては寛容になるので受けました。それがきっかけです。合ってみれば、むちゃくちゃ凄く良い学生さんでした。考えれば、あれを断ればどれだけ関西での広がりが遅れたか分かりません。

 以上は私の事例ですが、その他にもいっぱいあります。私のところにメールが来て、「なんで、『学び合い』をしりましたか?」を聞くと、ビックリすることは少なくありません。

 結局、誠意を持って全ての人に伝えるしかない、と思います。

[]可愛い 22:11 可愛い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 可愛い - 西川純のメモ 可愛い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ある学校の校長先生からのメールを頂きました。まだ、一度もお目もじしたことのない方です。でも、その先生は『学び合い』を推進しようと思っています。成果も上がっていますが、まだまだと向上しようと思っています。その方のメールを読んだとき、最初は二十代後半から三十代前半の先生からのメールだと思いました。内容は学校に対する思いですが、とても若々しく感じます。まるで自分のクラスで悩んでいる先生からのメールなんです。でも、良く読めば、それが校長からのメールなのです。おそらく、私よりは年長なんでしょう。その私に素直に全てをさらけ出し、向上しようとするなんて・・・・。言葉では簡単そうですが、実際にやることは凄いことです。私に出来るかどうか、大いに不安です。きっと、若いとき、多くの先輩に恵まれたのでしょう。中堅の時、多くの同僚に恵まれたのでしょう。管理職として、多くの人に恵まれたのでしょう。

 あ~、ここに「も」そのような校長がいることを知り、心豊かになります。どんな人が、どんなことを言っても、本当は日本の教育は捨てたもんではない、と思いました。我々の本質は、あんちゃん、ね~ちゃんなんです。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20010324/1173102670