■ [う~ん]自戒

突然死に多い人にタイプAというのがあるのはご存じですか?「責任感が強く、几帳面。最小限の時間で多くのことを成し遂げようと常に葛藤し、仕事に対する向上心や自負心、競争心も強く、休むことが苦手」です。私は共感能力が異常に高いのです。だから同志が喜ぶと、我がことのように嬉しくなり、ウルウル、そしてボロボロになります。逆に、同志が困っていると、我がことのように怒りがとまりません。そして、日本全国の同志の喜怒哀楽が集まります。こりゃ、ストレスを意識的に発散しなければ。そして、早く、第二列、第三列に異動しなければ。下のメモを書きながら、自戒です。
■ [大事なこと]戦い方の作法

高校教師だった頃、尊敬する教頭は「西川さん、会議では何も言わなくても良いよ。誰かが言うはずだから」と教えてくれました。事実そうでした。私が会議で戦うとしたら、自分の担任する子どもの進級会議の時ぐらいでした。あとは、まともなことを、誰から言ってくれるので私は何も言わなくて良かったです。私は大学に異動して23年間です。大学では高校とは全く違います。まともなことを誰かが言うとは限りません。黙っていれば、それが認められたと思われる社会です。そして、負ければ、自分の人生に響くことが起こります。だって、大学では人事のことで殺人は起こりますが、小中高ではまずありませんよね。それだけ厳しい世界です。特に、最初の15年間は常に政治的な戦いの日々でした。非常に厳しかった。その経験から、戦い方の作法を書きます。
1) 結果をあらゆる方面で出す。
相手につけいる隙を与えません。私は、学術論文の業績も、学生指導実績も、学会賞も、著作においても、全てにおいて平均的な教科教育研究者の十倍以上の実績を出し続けました。
同志各位も、学力向上も、人間関係作りも、保護者・子どもからの評価も、他から文句のつけられない結果を出して下さい。
2) 戦いを避ける
敵を説得することは「無理」です。だって、相手は議論しているのではありません。説得されたくないのですから。だから、説得する努力を止めましょう。議論決着を避け、とにかく負けない戦いをしましょう。相手も志を持って教師を選んだ人です。そのうち気づくはずです。子どもの『学び合い』と同じです。我々にはその人を説得できる力はありません。我々が伝えた人、伝えた人が伝えた人にこそ伝える力があります。
3) 違った戦場で戦いましょう
相手のホームグラウンドで戦うのは不利です。敵が強そうだったら、不利な戦いをさけ、相手の影響力のないグラウンドで戦うのです。私の場合は、ある学会で不利になりそうだったら、直ぐに別な学会に主たる活動の場を移します。そこで活躍すると、元の学会も受け入れるようになります。
4) 敵を知りましょう
直近の強敵はなかなか手強そうに思います。でも、よく調べると弱いところがあります。そこを調べて調べるのです。
5) 長期戦
短期決戦で、イライラすれば玉砕覚悟で戦いたくなります。まければ、捨て台詞です。でも、捨て台詞を言うのは、負け犬です。負けてはならない戦いでは、負けずにいて、いつか勝つ算段をしましょう。
6) 情報戦
以上の戦いを進めるには、情報が必要です。そのためには、敵を上回る影響力のある人と繋がり、情報を収集することです。
7) 大義名分
6が成り立つためには、私的な闘争では駄目です。それなりの人を納得させるものが必要です。そして、それが本当なれば、賢い敵は、最大の味方になります。
8)みんなでやりましょう。
『学び合い』の同志ならば、説明不要ですよね。
幸い、『学び合い』には大義名分があり、あらゆる方面で結果を出せます。我々は十年というスパンでは勝利は確実です。でも、数年という短期間、自分の学校という狭いエリアの場合は辛いものがあると思います。でも、救うべき子どもがあり、守るべき自分の人生の誇りと家族があります。戦うに足る戦いです。
つらいでしょうね。でも、期待しています。わたしも、辛い戦いを23年間続けています。