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2009-04-09

[]『学び合い』の会に向けて 06:43 『学び合い』の会に向けて - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』の会に向けて - 西川純のメモ 『学び合い』の会に向けて - 西川純のメモ のブックマークコメント

 軍隊において兵卒と、それを指揮する下士官・将校の人数比率は戦時においては10対1ぐらいだといわれます。当然ですね。ところが日本の自衛隊は非常に面白い比率をしています。それは1対2.4なんです。つまり、下士官・将校の方が人数が多いのです。これは、兵卒は直ぐに養成できるのですが、下士官・将校は養成には時間がかかるからです。だから、いったんことが起これば、現在の250倍の巨大軍隊が出来るのです。

 以上と比すのははばかられますが、『学び合い』の会を開くとき、参加者を増やす以上に主催者を増やすことに意を尽くして下さい。むしろ、そちらの方が大事だとも言えます。というのは、主催者となってくれる同志なれば、『学び合い』の会という場のみならず、周りの人に伝えます。

 もう一つ大事なことがあります。子どもの『学び合い』と同じで、気のあった好きなもの同士で集団を作り続けているとき、それは集団が腐っていると言うことです。常に異質な人を取り込み、流動化することが大事です。発表や受付に保護者や地域の人、いや子ども達がいても良いはずです。いや、そうすべきです。

 本日、ある同志からメールを頂きました。会社に勤める同志です。その同志の会社に面接に来た学生が、面白い記事があると同志に紹介したのが、「広告」という雑誌に載った『学び合い』の記事だったんです。我々が思う以上に、潜在的な主催者予備軍は多いと思います。主催者スタッフが広がらないとしたら、それは候補者がいないのではなく、好きなもの同士でやっているのではないか?と考えて下さい。

 互いに知らない同志同士が知り合い、顔を合わせ、語り合い、協働の何かを生み出す機会。それが『学び合い』の会ではないでしょうか?その意味で、ネットで主催者が広がった東京の会、そして現在進んでいる神奈川の会は、新たな可能性を教えてくれます。

 我々は次のステップに進まなければなりません。

追伸 主催者10人、参加者100人より、主催者30人、参加者20人の方が意味あると思います。ま、主催者が30人もいれば、おのずと参加者は増えますが。