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2009-04-12

[]ブログ 21:55 ブログ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ブログ - 西川純のメモ ブログ - 西川純のメモ のブックマークコメント

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[]似非 18:42 似非 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 似非 - 西川純のメモ 似非 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子と風呂に入っている時の話です。風呂の壁には世界地図があります。それを見ながら、「ロシアは世界一広いの?だから、一番、強いの?」と聞きました。そこで、色々な国の例を挙げながら、国の良さは国土の広さでも、人の多さでもなく、その国の人たちがどれだけ支え合っているかが重要だと言うことを言いました。もし、その国の人たちが支え合っているとしたら、その国の人の多さと多様さが重要になることを述べました。

 息子の夢は、「四国新幹線を作ることです。そこで、その国の人たちが支え合うためには、知り合わなければならない、そのためには鉄道は大事だ」と言いました。そこで、「四国新幹線を誰かに真似られたら嫌だ」と言い始めました。そこで、「自分だって東海道新幹線や山陽新幹線を真似ているでしょ?真似られても良いんだよ、もっと先を行けば良いんだよ」と言いました。

 えらい長い前置きですが、その一言を言った後、ふと思ったことがあります。

 今のところ『学び合い』は駆け出しです。急激に広がっているとはいえ、偽物が出るほどのレベルには達していません。でも、もうそろそろ偽物が出始めるかもしれません。<学び合い>や“学び合い”や『まなびあい』やと色々なものが出るかも知れません。そして、殆ど似たようなことを言っているのにも関わらず、ことさら違いを言い立てます。これは茶道や剣道や宗教の分派が生まれるときは大抵はそうです。以前のメモに書いたように、それは大抵はごく少数のエゴ(多くは代替わりの際のお家騒動)に発しています。そして、例えば茶道ならば袱紗の動き程度が違ったり、宗教の場合は般若心経に「度」という人文字を入れたり入れなかったりのようなレベルです。

 私の性格から言って、その手のことは許せず攻撃に入ると思います。私は非常に攻撃的ですから。しかし、同時に分かっています。そんなことはエネルギーの損失です。また、似非は、似非です。成果は出せません。でも、その失敗を我々の責任にされたらしょうがありません。そうなったら嫌だな~っと思いました。が、息子に言った一言で、吹っ切れました。

 似非がでたなら、立派なもんです。笑いたい。我々はもっと先を行けばいい。似非は追いつけない。せいぜい、我々の後追いしかできない。だって、我々は人類最高の戦略で進んでいるのですから。似非は表面はなぞれますが、学校観と子ども観の深さを理解できません。出来たらならば、似非ではなく同志ですから。いや、同志に誘えばいい。それが『学び合い』ですから。