■ [大事なこと]臨界量

『学び合い』の会の懇親会の度に連鎖反応と臨界量ということが頭に上ります。どこまでさかのぼればいいのか分かりませんので、とりあえず平成20年2月23日から話を始めましょう。その日、高崎で『学び合い』の会が開かれました。その会に宮城の同志が3人参加して、懇親会にも参加しました。そこで、宮城の会をやろうということになりました。平成20年11月29日に宮城の会が開かれました。その会に、11月8日の大阪の会に参加され『学び合い』に出会われた東京の同志が再度参加されました。懇親会で、「東京の会を開いて良いですか?」と私に聞いたので、私は大笑いしながら、そんなの誰の了解も必要なく、勝手に開けばいいと言いました。その話から、平成21年の3月28日に東京の会が開かれました。その会に神奈川の人たちが集まりました。そこで急遽、6月7日に神奈川の会が開かれることになり、9月5日に第二回の東京の会が開かれることになりました。以上の会には、全国から百人規模の参加者が集いました
非常に反応率の高い同志が、どんどんと核分裂を起こし、それによって次の核反応を起こしています。それが現在の『学び合い』の急激な広がりの原動力なっています。あともう少しで臨界量に達するように感じます。つまり、ある反応が次の1つ反応を引き起こすという連鎖ではなく、ある反応が次の複数の反応を引き起こすのです。例えば、今年の東京の会では、神奈川の会の発足と第二回の東京の会が年度中に開催が決まった様にです。そうなったら一気に臨界状態に持って行けます。どんどん近づいているように思います。
全国各地の同志が、『学び合い』ならではの試みを行っています。例えば、今回の長野の会では、一つの中学校がバスを仕立てて『学び合い』の会の会場に移動し、そこで、実際の授業を公開する。そして、授業後に、参観者からの質問を子ども達が応える。こんなこと『学び合い』だからこそ出来ることです。そして、『学び合い』の会には、どんどんと保護者や一般人が参加します。これも『学び合い』だからこそ起こることです。全ての人が繋がって共同体になるということの真の姿が実現できます。それによって、参加者の反応率を高め、臨界状態に近づけます。
全国の同志に何度も書きます。皆さんの教え子を今年は守ることが出来ます。しかし、来年はどうでしょうか?再来年はどうでしょうか?中学校や高校に進学した後はどうでしょうか?社会に出てからはどうでしょうか?今のままでは守りきれません。そして、何よりも家庭人として健全に、かつ、誇りを持って教師人生を全うするためには、今のままでは不十分です。また、我が子、我が孫を『学び合い』の中で守りたいと思いませんか?私は我が事として願います。今の教え子、未来の教え子、そして、何よりも自分と家族のために、何が出来るか考えましょう!