■ [発見]滋賀県
もの心ついてから、私は殆ど滋賀県に止まったことはありません。京都は大好きで中学校時代から一人旅に行きました。しかし、滋賀県は電車で通り抜けるだけの場所です。上越教育大学に勤めてから大阪方面の出張は少なくないですが、サンダーバードが止まる駅は滋賀県にはありません。
ところが、このたび、講演の関係で滋賀県をじっくり見ました。心が奪われるような気がしました。琵琶湖がこんなに美しいとは知りませんでした。大自然の美しさとも言えません。明らかに河川の生活排水はありますし、ゴミもあります。でも、美しい。また、滋賀県の田畑が素晴らしいものです。灌漑施設が発達していない古代において、これほど水田に適した地域も少ないのではないか、と素人ながら思います。同時に、これほど豊かな地であるにも関わらず、日本史において、日本レベルの活躍をした武将が少ないのが本当に不思議です(佐々木道誉ぐらいではないでしょうか?)。とにかく、人間が住んでいる、と感じさせながら、その自然の美しさを感じます。
ふと思い出しました。私の父方の祖母は草津の脇本陣の血縁です。もしかしたら、私がこれほど滋賀県に惹かれるのは、血の記憶があるのかもしれません。