■ [大事なこと]公開ゼミ
twoyoshiさんのメモをもとに公開ゼミをしたいと思います。
まず、http://manabiai.g.hatena.ne.jp/twoyoshi/20090926にある「それをどう実現することができるか、と考えたとき、方法論に傾斜してしまうのです。」に対して。
気持ちは分かります。でも、方法論を考えても、行き詰まるでしょ。そりゃ、あなたが『学び合い』で考えるようになっているから、十把一絡げで子どもを観るのではなく、一人一人が違うと言うことをご存じですだからです。
結局、一人一人は違うのですから、それぞれに合った方法論が必要です。でも、そんなことが教師に出来るわけはない。だから、「みんな」の徹底に意を尽くすべきです。そして、教師の仕事は目標の設定と評価、そして環境の整備です。まずは、子ども達に自信を持って語れる目標を考えましょう。そして、その目標がなんであるかを誤りなく伝えられる評価方法を考えましょう。環境の整備は、たいていの場合は「邪魔しない」です。
まあ、普通の教師だったら「それで大丈夫?」と突っ込みたくなると思いますが、一人の教師が三十人の多様な子どもを前にして出来る事なんて、それ以上のことは出来ません。むしろエネルギーを目標の設定と、それに一対になる評価に頭を使いましょうね。
次にhttp://manabiai.g.hatena.ne.jp/twoyoshi/20090927/1254023997です。脳科学は興味ある分野であり、今後が楽しみです。ただし、注意が必要です。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20010331/1173102040をご覧下さい。特に「代数学の群論や位相幾何学のカタストロフィ理論に基づき、発生学を研究しようとするものがありました。しかし、何かが違うなと感じていました。簡単に言えば、「生物を研究したい」というより、「数学や物理を生かした研究をしたい」という本末転倒なものを感じました。なによりも、「使えるかもしれない可能性」は長々書いているんですが、実際に使えたという実例が無いんです。」に注目して下さい。その視点で吟味したとき、脳科学の教育実践に使える部分と、使えない部分が見えてくると思います。