■ [大事なこと]時間割
とても嫌味なテストがあります。子どもに、「君のクラスの学級目標は何?」と聞くのです。教室の前に教師が張り出す、あれです。子どもがそれを、ちゃんと応えられたら、その教師は学級目標に基づいて一貫した指導をしていると言うことです。例えば、折々に学級目標に基づいて語ります。運動会の時にも、また、クラスのゴタゴタがあったときにもです。だから、子どもが覚えるのです。ところが、学級目標とは別個のことで、その場その場で教師が指導すれば、子どもは覚えません。
今日、面白いことを聞きました。そのクラス、その学校の子ども達に、「何時間目は、何時何分から?」と聞くのです。それに応えられない場合があるそうです。理由は上記と同じです。時間割があっても、その場、その場で伸ばしたり、カットしたりを続ければ子どもは覚えません。しかし、時間通りに進ませていれば、子ども達は覚えます。
時間を守らず延ばすのは熱意の表れではありません。時間を守らないのは、「無能である」、「無計画である」、「無能かつ無計画である」の三つの内の一つです。そのような指導によっては、子どもは有能になれませんし、計画的にはなりません。時間が決まっているからこそ、戦略的に考えるようになるのです。