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2009-10-21

[]上越3 18:16 上越3 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 上越3 - 西川純のメモ 上越3 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 上越シリーズ第三弾の完結編です。

 今まで長々書きましたが、結局、私のいる上越は『学び合い』の後進地域です。その原因の一つに、私が上越にいるとういことで、『学び合い』が全国レベルの広がりがあるということが分かっていただけないということが原因の一つだと認識しています。だから、「上越2」に書いたように、上越の先生が新潟市での『学び合い』の会に参加されて、全国の同志の実践を参観されて腑に落ちたのだと思います。

 さて、教師の皆様には担任クラスがあると思います。どれほど可愛いか。やはり特別可愛いですよね。私にも担任クラスがあります。それは西川研究室(西川チーム)の院生さん、学生さんたちです。普通だったら信じてもらえない『学び合い』を声高に叫んでいる私を選んで研究室に入ってくれたのです。可愛いのは当たり前です。従って、彼らに十分な学びの環境を与え、満足してもらいたい、と願うのは当然ですよね。

 上越教育大学は手前味噌ですが、日本で最も優れた教員養成・教員再教育をしている大学だと自負しています。本来は当たり前のことですが、教育の先生方が卑屈にならず、のびのびと教育できます。教科専門の先生方も、色々なご意見をお持ちですが、教員養成が大事であるということの筋は一本通っています。そして、本学の教職大学の、その中でも一段も二段も優れていると自負しています。カリキュラムが斬新で、それを本当にやっています。それが実現できるのは、我がメンバーがとてつもなく優秀なメンバーで固められていると言うことなのです。私は、このメンバーの一員であることを心の底から誇りに思います。

 ですので、我が教え子が受ける講義・演習に関して、何の不満もありません。良すぎるぐらいです。が、一つ重要なポイントがあります。それは本学の教職大学院の特徴である、学校支援プロジェクト科目です。この科目は本学教職大学院の修了単位数46単位のうち20単位を占める、まさに中核科目です。この科目では、各研究室がチームとなって学校に入り、学校の現場の先生方と協働して学校を良くすると言うことをします。中途半端にはいるわけではありません。大抵のチームは4ヶ月、学校にどっぷりと入ります。そして、それ以上です。ただ入るわけではなく、そこでのデータを分析し、還元するということをします。チームの指導教員(アドバイザー)が、その学校の先生方と一緒になって学校改善をします。凄いでしょ。だから、この上越地域では、このチームが入ることが奪い合い状態になっているんです。実習校を確保するのに苦労している学校には想像できないと思います。でも、それだけ各研究室が入ることが学校に、どれほどメリットがあるかという分かりやすい証拠です。

 ただ、単に学校を支援するというだけではありません。当然、各院生さんは自らのテーマを持っています。それを実習校で実践します。さて、我がゼミの場合は、『学び合い』をしたいと願っている院生さんが殆どです。つまり、私は我がゼミ生が『学び合い』をしたいと願っているのですから、それを実践できる実習校を確保しなければならないのです。

 で、おわかりになったでしょうか?自らの学校で実践するだけでも苦労している同志もいるでしょう。ところが、私は学校として『学び合い』を受け入れてくれる学校を、我が教え子のために確保しなければならないのです。そして、私の大学のある上越は過去に書いているように、『学び合い』の後進地域なのです。

 もう一つあります。我が息子は、可愛いし、賢いし、優しい子です。でも、「普通」の子とは言い難いものがあります。嫌になるほど、私の小さいときと同じです。私のような子を受け持った先生は、「面白い子」と思うか、「手のかかる子」と思うかのいずれかです。幸いにして、小学校に入ってからは前者の先生に当たっています。でも、いつまで続くか分かりません。そして、息子のような子が大人になるためには『学び合い』が必要です。残念ながら私にはその経験はなかった。だから、私は小中学校では友達は一人もいなかった。虐められはしなかったが、友達はいなかった。高校生で一人の友達を得ました。なんとか人付き合いが出来るようになったのは、大学院以降のように思います。しかし、そのため、初対面の人を敵か傍観者であるという抜きがたい刷り込みがなされてしまいました。もう、それは直りません。我が息子に『学び合い』の中で育てたいと思います。

 全国の同志にお願いです。可愛い我が息子、可愛い我が教え子のために力を与えてください。

[]上越の会 18:16 上越の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 上越の会 - 西川純のメモ 上越の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 で、来年、1月23日に上越教育大学を会場として上越市で初めて『学び合い』の会を開催します。

 全国の同志の協力によって、充実した会にしたいと思います。是非、ご参集下さい。そして、上越の地に種をまいてください。

 会の参加には特典があります。

 第一に、全国から参集する、それも上越という地方都市の大会に参加してくれる同志に合えます。

 第二に、『学び合い』が生まれた場所を見ることが出来ます。現在、日本各地で実践されている『学び合い』ですが、その生まれ育った場所は、上越教育大学の自然棟の505(ゼミ生の控え室)と6Fの私の部屋です。参観希望であれば、お見せします。非常に汚く、ゴチャゴチャしているところですが、そこでゴチャゴチャと話し合いながら生まれ育ちました。

 第三に、おそらく全国でも希な試みをします。

 当日は土曜日ですが、地元で学校として『学び合い』に取り組んでいるS小学校の複数の学年が会場に来てくれます。つまり、土曜日に『学び合い』ライブをします。まだ煮詰めきっていませんが、おおよその予定です。

 午前中に開会です。まず、教え子にして同僚のMさんが、『学び合い』ライブの見方を簡単にレクチャーします。そうしないと初めて『学び合い』のライブを見る人たちはビックリしてしまいますから。

 最初は単学年の『学び合い』を公開します。短い休憩の後に、異学年の『学び合い』を公開します。そして、終わり次第、子ども達とのフリートークです。つまり、どんな子に聞いても良いし、どんなことを聞いても良いのです。もちろん、担任の先生にもOKです。

 子ども達を拍手で送り出して、休憩、そして私が授業の見方をまとめます。そして、お昼休みです。そして、午後は全国の同志の力による午後の部があるのです。

 ね、面白そうでしょ!

 具体が決まり次第、順次案内します。参加の意思表明、大歓迎です!

[]全国ツアー 06:58 全国ツアー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 全国ツアー - 西川純のメモ 全国ツアー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 10月3日に宮城の『学び合い』の会に行ってから、4週間連続で家族と土日を過ごすことが出来ました。しかし、11月になると色々なところに行きます。

 11月7日には金沢大学附属小学校で講演です。

 10日は午前中に講義があり、それから飛行機に乗ります。

11日には大分県の別府南小学校で講演です。学校で『学び合い』の公開をします。

 12日には佐賀県の東与賀中学校で講演です。学校で『学び合い』の公開をします。

 13日には佐賀県の色々なところで校内研修に参加します。佐賀県では全県的に広がっていますので。夜は九州の同志と飲みます。

 14日は福岡で『学び合い』の会に参加し、終わり次第、飛行機に乗って帰宅します。

 18日は新潟県の村松小学校で『学び合い』の学校公開があります。

 20日は大阪に前泊です。

 21日~22日は『学び合い』大阪の会です。合宿形式ですので、色々と話せます。

 26日は福島県郡山に移動します。夜は飲み会です。

 27日は郡山の赤木小学校で講演します。研究会は午後からですが、午前中から同志のクラスの子ども達の姿を見たいと思っています。

 12月5日は長野県南部の飯田市で『学び合い』の会で講演します。これは平成21年の最後の講演となります。

 ということです。お近くの方々にお誘いします。出来れば、複数で来ると良いですよ。自分が分からないことは人に聞いたらいいです。また、分からない人に説明する内に、自分が分かることは多いです。第一、教え/教えられるという固定的な関係が崩れます。つまり、子ども達の『学び合い』と同じです。人数が多ければ、多いほど有効です。お誘いします。