お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

2009-10-26

[]成長 22:46 成長 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 成長 - 西川純のメモ 成長 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日は、息子の成長を祝いたいと思います。

 息子は注射が大嫌いです。小学校3年生ですが、注射の受けるときはこの世の終わりみたいに騒ぎ、逃げます。

 本日、それを乗り越えました。高い高いをして褒めました。

[]理科 07:10 理科 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理科 - 西川純のメモ 理科 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ふと気がついて、変な気持ちになったのでメモります。

 私は筑波大学の生物で生物物理学を学んだ理科人です。大学院では理科教育を専攻しました。東京都の高校の物理教師として採用されました。そして、理科教育学の世界では最も論文を書いた人間であり、日本理科教育学会賞等の各種の学会賞を受賞しました。現在、日本理科教育学会の学会誌の編集委員長です。と書けば、私は理科教育の人間だと思われるのが普通だと思います。

 が、ふと思い出したのですが、最近、私は理科のことを相談されることは全くありません。私が現場の先生方や、学生さんに聞かれることは、「スイミー」や「藁靴の中の神様」のような国語、「三人の武将」のような社会、図形の合同のような算数が主です。体育もありますし、技術もありますし、音楽もありますし・・・・・。でも、理科のことを相談されることはありません。不思議に思っていつ頃から、どのようにして、そうなったのか思い出しました。

 先に書いたように、私は大学・大学院で理科を学び、高校の理科教師でした。大学に異動してからは、理科コースに所属し、理科教育を担当していました。そして、理科教育の研究をしていました。

平成8年ぐらいから『学び合い』の研究にシフトしつつあり、平成9年から本格的に『学び合い』の研究に突入しました。平成11年ぐらいから、理科以外の教科に関する研究を始めました。しかし、当時は理科コースに所属していたので、理科との比較という位置づけでした。

平成12年に理科コースから学習臨床コースに学内異動しました。その結果として、西川ゼミに所属する学生さんは理科以外の学生さんが所属することになりました。特に、学部生はほぼ全員、理科以外の学生さんです。最初はドキドキだったんですが、教科内容は違っても基本は同じであることに気付きました。

 平成14年に国語の研修に講師としてよばれるようになりました。私が理科教育以外の人間として対外的に認められた最初の経験です。その年に、学内事情から学内全学必修科目の理科教育を担当できなくなりました。しかし、コース科目で理科を担当していました。 これ以降、対外的な講演で、理科の依頼が少なくなり、教科全般の『学び合い』の依頼が増加しました。

 そして今年になってからは理科の依頼が無くなりました。そして、私が専門職大学院に学内異動した結果、大学における理科の授業科目の担当が無くなりました。

 そして、おそらく現在、私が理科人であることを知る人は少なくなり、絶滅するような気がしました。こうなったのは私の指向性の変化の結果としてですが、ここまで少なくなると癪に障ります。

 私は理科教育に関する比較教育、また、教育史ぐらいだったら、数時間分の講義は出来ます。事実、その手の業績もあります。また、教材に関してだったら、一般に知られていないとても面白い教材を知っています。そして、過去に教材開発の業績も上げています。理科を学ぶ子どもの思考に関してだったら、日本で一番論文を書いた一人です。今から二十年前に書いた論文の内容だって、現在でもりっぱに通用します。私は理科「も」相談に乗れる人ですよ。ふぉふぉふぉ