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2009-12-25

[]異学年 22:46 異学年 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 異学年 - 西川純のメモ 異学年 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ゼミ生が卒研の一環で『学び合い』で気になるところと改善策を、『学び合い』で学校作りをしている学校の先生方に話し合ってもらった。その際、最も盛り上がったのは異学年の『学び合い』に関しての話し合いである。横で聞いていて涙が浮かぶような素晴らしい話し合いであった。でも、当たり前である。個人の悩みは個人の悩みである。ところが異学年の『学び合い』は、関わる人(即ち学校全体)の悩みである。みんなの悩みなのであるから話が盛り上がるのは当たり前である。

 公立学校の先生は92万人であるが、その中でうつ病や適応障害、統合失調症など精神疾患で08年度に休職した先生が5400人だそうです(http://mainichi.jp/select/today/news/20091226k0000m040064000c.html?inb=tw)。こりゃ凄い数です。だって、休職する人が5400人ということは、その予備軍は数万人いると言うことです。文部科学省は原因として、(1)教育内容の変化についていけない(2)教員同士のコミュニケーションが減り、相談相手がいない(3)要望が多様化している保護者らへの対応が難しい、をあげています。でも、(1)も(3)も(2)が原因です。(2)が成り立っていれば、(1)も(3)も耐えられます。休職したのは、先生が原因ではなく、たまたま、不幸にしてその先生にそれが表れただけのことです。どの先生に表れてもおかしくありません。

 私は日本の教育を変えるものを一つ選べと言われれば、それは異学年の『学び合い』だと思います。異学年の『学び合い』の素晴らしさは、私は子どもの学びだと最初は思っていました。事実、素晴らしいものだと思います。その凄さは学術論文にも、また、「忙しいを誰も言わない学校(東洋館出版)」にも書きました。しかし、本当の凄さは、教師の『学び合い』を生み出す力です。本当に凄いです。

 考えて下さい。毎日、毎日の殆どの時間を占めている教科指導の悩みを学校の同僚と話せる時間はどれほどあるでしょうか?そんなことを定常的に話せれば、「(1)教育内容の変化についていけない」を一人でため込むことはありません。さらに、自分のクラスの子どもを学校全体の先生で見合えるならば、そして、全員で背負えることが出来るならば、「(3)要望が多様化している保護者らへの対応が難しい」も乗り越えることが出来ます。さらに、年に数回ある、どうしても学校を休みたいという場合、気持ちよく休める職場はどれほどあるでしょうか?異学年の『学び合い』が成立していれば、年休消化率100%学校だって成り立ちます。

 この異学年の『学び合い』の凄さの一端を生で見たいと思いませんか?では、1月23日の上越での『学び合い』の会においで下さい(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/D902i/20091220)。見れば、笑っちゃうかもしれません。だって、自分の「そんなこと無理だ」と思っている固定観念が、いかに馬鹿馬鹿しいかをその場で理解することが出来ます。お誘いします。

 みんなで、自分のバカさ加減を大笑いしましょう!

[]課題 18:19 課題 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 課題 - 西川純のメモ 課題 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、特に感じます。

 『学び合い』において、先ず大事なのは課題であると。そしてポイントは、やるべき事がハッキリしていることと、やるべき事の必然性があること。それさえあれば、どんどん伸びます。

 ゼミ生の成長は驚異的です。嫌らしい私はそれ程褒めません。しかし、彼らが不在の時に、机の上や演習室に広がっているもの、論文等の資料、それらを見れば、どれほどのレベルに達しているかは分かります。質問してくるゼミ生をからかいながら撃沈します。しかし、彼らの質問の出発点は、極めてセンスの良いものです。

 本気で思います。旧帝大系を含めて、我がゼミのレベルに達しているゼミがどれほどいるだろうか・・・

[]年末でも 07:31 年末でも - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 年末でも - 西川純のメモ 年末でも - 西川純のメモ のブックマークコメント

本日25日に、高崎で『学び合い』の学習会が開かれます。(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/take1_No12/20091220/1261318278

明日26日に、福岡で『学び合い』の学習会が開かれます(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/munehiro/

同じく、26日に大宮で『学び合い』の定例会が開かれます(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/saitama-m/20091223/1261580592

 『学び合い』のメンバーは多様な人と繋がることの意義を子ども達に語っている人であり、語ろうという人です。飛び入りでも、直ぐにうち解けますよ。お誘いします。

 なお、全国で開催される会の動向は、上ありますメールマガジンに登録したり、カレンダーを見ると分かります。これまたお誘いいたします。