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2010-05-20

[]知識社会 17:40 知識社会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 知識社会 - 西川純のメモ 知識社会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「電子書籍の衝撃」という本を読んだ。それほど凄い期待を込めて読んだわけではなかったが、とても刺激を受けた。次の時代の世界像に関してばらばらと思っていたことが整理されたような気がした。

 ドラッカーのネクストソサエティ(だったと思うが・・)にもあるが、知識社会での競争は本当に競争の厳しい世界だと思う。どちらかとえば抽象的なドラッカーに記述と違って、ツイッターや携帯小説を事例に書かれているので非常に分かりやすい。

 今までだったら、その業界のポイントとなる人に話をすれば、物事が進みやすい。何が評価されるかも、事前に知らされている。ところが、知識社会での評価者は多様で、評価項目も多様。何が評価され、誰に評価されるか分からない社会。それらはネットワークの向こうの訳の分からないクラウドの先にある。そんな時代において大事なのは二つだと思う。

 第一は、誠実・正直・一貫性だと思う。あらゆる情報は、多様な人間に、多様にチェックされる。だから一貫性がなければ直ぐにばれる。ましてや嘘は直ぐに。でも、人間常に一貫性があるとは限らない。だから、せめて誠実であることは理解してもらわねば。知識社会における政治家は大変だろうな。ある意味、超密告社会みたいなもんだから。

 第二は、多様な人と繋がれる能力だと思う。までは、狭い業界に多くの人の支持を持っている人、狭い業界に強い影響力を持っている人がキーパーソンだった。でも、スモールワールド研究でも明らかなとおり、周りと違う人とネットワークを持つ人が、ネットワークに影響をもてる人だから。

 そのような世界でも生き残らねば。

追伸 言うまでもなく、知識社会において『学び合い』は最高の生き方ですよね。