■ [お誘い]横浜
7月3日に横浜で講演します。お待ちしております。http://twitpic.com/1wgsop
■ [大事なこと]忘れずに2
最近「忘れずに」(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20100611/1276206580)というものを書きました。でも、「一人も見捨てない」というレベルではなく、あっぷあっぷの人もいます。その人へのメモです。
もし『学び合い』をやめて、従来型の授業をすると改善すると思うならば、どうぞ『学び合い』をやめてください。やりたくもなく『学び合い』を続けても、本当の『学び合い』には絶対になりません。一生懸命に、『学び合い』のあらを探し、全ての問題を『学び合い』に帰属させ合理化するだけのことです。
でも、おそらく、いや、絶対に『学び合い』をやめても問題は解決できません。おそらく、問題は重篤化するでしょう。もし、子どもを押さえ込めることが可能な先生であれば、問題は教師の見えないところで起こり、それ故にコントロール不能になり、陰湿化します。もし、子どもを押さえ込めることが出来ない先生であれば、爆発するでしょう。だって、行動の自由を保障した『学び合い』でも駄目だったんですから。そして、「静かにしなさい!」、「座りなさい!」と怒鳴りまくり、そして、それに無視されることによって焦る、その循環になります。でしょ?
『学び合い』より従来型が優れている(?)ところは、第一に「クラスの問題が教師に見にくくでき、教師が苦しまない」です。でも、それの結果は上記の通りです。『学び合い』で問題が起こるのではなく、問題が見えやすくなるだけです。第二に、「まわりと同じことをすれば説明する、説得する必要がありません」です。でも、本来、自らの教育を周りに説明しなければ、その成果も限られています。
もし『学び合い』をやめて、従来型の授業をすると改善すると思うならば、どうぞ『学び合い』をやめてください。いろいろな合理化は出来ると思います。でも、確実に言えます。どんな名人教師であっても、2割以上の子どもを見捨てているのです。『学び合い』を知れば、それが分かっているはずです。