■ [嬉しい]第1回起爆祭
『学び合い』を生み出してから十数年、その年月は、自らの中にある「囚われ」を捨て、極限まで削る歴史でした。その過程の中で、教師の心があれば『学び合い』が成立する、という宗教かオカルトのような段階に進みました。
『学び合い』の会もそうです。講演会形式の会になれた私が、フリートーク形式を取り入れようと言われたのは埼玉のKineさんからです。正直、「え?」と思いました。会場の隅に発表者が座り、聞きに行きたい人がそこに行って話す、それだけです。決まっているのは、話題提供者と、いる場所と、時間、それだけです。『学び合い』のセオリーから考えて正しいことは分かります。が、私の中にある「囚われ」が戸惑わせていました。でも、やってみれば質の高さは一般の「講演会+会場からの質問を受ける」の比ではありません。当たり前です。数百人がいる状態で質問をするのは相当の勇気がいります。また、会話は一問一答形式です。それでは議論は深まりません。
定例会が生まれるに従って、本当のフリートークが生まれました。つまり、話題提供者が決まっていないようになりました。結局、集まれる人が集まって、ゴチャゴチャする会となりました。本日、上越の会も、自己紹介をして、その後「はいどうぞ」だけです。それで、延々と3時間半の会が成立しました。個々の話題の質は最高です。笑いも途切れずです。西川研究室の全体ゼミの様です。それが初対面の人同士の中で生まれるおもしろさを鑑賞していました。同じ志があるならば、直ぐなんですね。
本日の、上越の『学び合い』の会である起爆祭は大成功でした。
追伸 映像は公開していましたが、参加することが一番です。次回は、きっと笑いも話題の質もパワーアップだと思います。
追伸2 お菓子持ちよりだったので、1ヶ月分のお菓子を食べてしまいました。Yに「ノンカロリーのメニューもあればいいな」と言ったら、「先生は食べ過ぎなんです」とバッサリです。
■ [大事なこと]一貫した行動原理
私は仕事が早いと言われます。理由の一つに、大事なこととどうでもいいことを峻別していることがあります。書類も、どうでもいい書類、または、大事な書類であってもどうでもいい部分は徹底的に手を抜きます。私がしなければならない仕事と私がしなくても別な人でも出来る仕事を峻別します。そして後者は直ぐに人に任せます。この行動パターンはゼミ生はもちろん、同僚にもよく知られています。
最近聞いた笑い話です。今年採用された新人の同僚のAさんが学会に出張しました。出張後の復命書はコンピュータに入力することになります。Aさんは入力が分かりません。そこで以前からのBさんに相談したそうです。直ちにAさんの研究室に来て、親切に入力方法を伝授したそうです。きわめてキチッとしているBさんは、伝授する復命書の書き方もキチッとしています。その学会のどの分科会に参加し、その内容はどんなものであったかを丁寧に書きました。
それを聞いたAさんは、「ありがとうございます。でも、どう考えても西川先生が、そのようなことを入力しているとは思えません」と言ったそうです。つまり、そこまで書かないであろう私が生きているのだから、そこまで書かなくてもいいのではないか?と言っているわけです。
その顛末をAさんから聞いて私は大爆笑しました。まさにそうです。私の復命書は、事務の方々からおしかりをいただかない程度のぎりぎりの線まで簡略化されています。ま、事務の方々からも、「西川先生だから・・」と諦められている線というものがあります。でも、採用3ヶ月弱の同僚からもそう思われていることに大笑いです。ま、私の行動はきわめてシンプルな原則に一貫して従っているので法則性を見出すのはたやすいですけど。
でも、丁寧に説明した後に、Aさんの発言は、ある意味Bさんには失礼です。それもキチッとしているBさんを相手にです。そこで笑いながら、「で、言われたB先生は?」と聞いたところ、「今までで初めて見た大爆笑でした」と笑いながら教えていただきました。なんと、Bさんにも諦められているようです。
私の場合は、「西川先生なんだから・・・」で、私の効率の良い書類(笑)は認められています。でも、上には上がいます。敬愛する某大学の学長のW先生の場合、事務の方は書いてもらうことを諦めています。そして、「先生、最低限の情報を教えてください。こっちで書きますから」と言われます。ここまで行くと凄い。ま、W先生は「徳」がありますし、何よりも憎めない愛嬌があります。その境地には私はなれないです。
■ [お知らせ]映像
本日の上越の『学び合い』の会は映像で流します。音声も流しますが、詳細が聞こえるかは?です。なんとなく、ゴチャゴチャしている様子は見えると思います。1時半からです。(http://bit.ly/ctB4Kw)。こんなことが出来る時代なんですね。
ちなみにハンガリーで見ようとすると、早朝からということになります。