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2010-07-05

[]指輪 22:25 指輪 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 指輪 - 西川純のメモ 指輪 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ある学生さん(ゼミ生ではないですよ)の右手薬指に指輪を発見。祝ってあげた。左手薬指に繋がればいいな。

[]福祉 15:48 福祉 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 福祉 - 西川純のメモ 福祉 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を見ていると、本来の福祉の姿が見える。『学び合い』では、教える側と教えられる側という固定的な関係は殆ど生まれない。理由は「教える」ということを、「教師と同じ子とをする」とは固定していないから。全方位で不得手の子はいない。自分の得意なことを見出し教える。いや、疑問というのは素晴らしい教えだと気づく。

 現在の福祉は「金」ばかりの議論。しかし、福祉で求められている支援は「金」ばかりではない。特に衣食住の基本が成り立っている人が多い日本の場合、人と人との関わりが幸せを決めていると思う。60歳で退職し、65歳で年金をもらっている人は「金」は弱いかもしれない。でも、大多数の人は能力があり、健康だ。「金」以外のことは色々出来る人が多い。そして、それを用いて社会に積極的に参加する喜びの方が、数万程度の年金加算より多くの意味を持つ人は多いと思う。特別支援の必要な子どもの親が不安に思っていること、それは自分が死んだ後に我が子を支えてくれる人がいるかどうかだと思う。それは数万程度のお金ではできっこない。

 ホモサピエンスは支え合って数百万年の生存競争に生き残ってきた。それ故、支え合うことが「快」となるようにプログラムされている。だから、『学び合い』では、それをちょっと後押しするだけ。例えば・・・。私は少子化の原因は核家族+女性の職場進出だと思っている。後者は勧めるべきだと思うから、前者を何とか出来ないかと思う。共稼ぎの多い教員の家庭を見ていると、親との同居家庭が多い。福祉の加算より、同居家庭の減税策の方がいいと思う。また、子育てを経験した人、幼稚園の資格を持つ人を活用した、老齢世代の小規模のコミュニティ保育園を支援することは出来ないのだろうか?

 整然とした会話や課題の場合、その時求められる能力が単純になり、得手不得手が見えすぎる。でも、ゴチャゴチャした会話や課題の場合は、そんなことがない。例えば、あることが長けた人がいたとしても、その人が忙しければ、他の人がそれを担う。

 「金」とか、特定の「能力」に単純化してしまえば、相対的な弱者が量産される。でも、ゴチャゴチャした関係では、だれもが強者となり、支援者となれる。人に必要とされるという幸せを享受できる。そんな社会が出来上がれば、本当に支援が必要な人に十分な支援をすることができる。少子化で、数百兆の国債のある日本でも。