■ [大事なこと]人生万事が塞翁が馬
私の大学時代、大学の掲示板を見ません。みなくても、大事なことは友達が「おい、西川、見たか?あれ」と言う風に教えてくれますから。
大学院2年の5月ごろ、私は同級生に「そういえば、教員採用試験の申し込み、もうそろそろしなければいけないじゃない?」と聞いてビックリされました。先に書いたとおり、私は掲示を見ないので、そのようなものが既に締め切られていることを知りませんでした。また、友達は受験というデリケーナ内容だったので、意識的に話題にしておりませんでした。ということで、私は知りませんでした。ということで、大学院に研究生として残ることが決定しました。馬鹿馬鹿しいほどのポカです。
ということで、その年に受験勉強をする必要性が無くなりました。結果として、とてつもなく閑になりました。あまりに閑だったので論文を書きました。その論文が、日本理科教育学会、日本科学教育学会の学会誌に掲載され、Science Educationという理科教育学において最も権威のある雑誌に掲載されました。それらがあるから、私は大学教師になっているわけです。つまり、ポカの結果です。
人間だれしも失敗はあるものです。問題は、その失敗をどういかすかです。教員採用試験に合格した方は、それを生かせばいい。逆に、それが不本意な結果であれば、それを生かせばいい。そして、「今から考えてみれば、あのとき合格しなくってよかった。合格していたら・・・」と言えるようになれば良いんです。
正式採用にならなかったとしたら、臨時採用の道もあるでしょう。特に、当面の経済状態が大学院進学が無理ならば、その臨時採用を生かせばいいのです。でも、臨時採用で勉強になる、というのは私は「?」です。だって、臨時採用で1年で学べることは、その経験が無くても正式採用1年で学べることです。臨時採用であろうと無かろうと、ほぼ同じ責任を負い、同じ経験をすることが出来ます。そして、長い教員人生の中で、1、2年早いか遅いかは本質的な差がありません。
だから、教員になってから本当に生かすことが出来る能力で現場では学べないことを学ぶ大学院に意味があります。そして、それが三十代後半頃に効いてくる資格に繋がるならば、これはお得だと私は思います。以下のことの補足です。
上越教育大学の教職大学院は、教員になって必要な能力で、現状の学校現場では十数年たっても獲得できない能力にターゲットを絞ってカリキュラムを構成しているのです。
■ [お誘い]教職大学院
全国の皆さんへお願いです。もし、お知り合いの教員志望の方(例えば教育実習で教えた学生さんや自分の教え子)がいて、教員採用試験に落ちちゃったという方がいたら、上越教育大学の教職大学院をご推薦下さい。必要な情報は大学のHPにアップしていますし、必要ならば資料をお送りします。
教育内容は、手前味噌ですが、本当に日本最高の教員養成の教育を行っていると自負しています。大学が宣伝下手ですが、本当に最高です。なによりも、ハンサムで性格の良い私が教授でいます。あはははは。『学び合い』の水落さんや、クラス会議の赤坂さんも同僚です。が、その教育内容はさておき、分かりやすい売り。
まず、国立大学だから私立よりは学費は安い。そして、学生宿舎が完備しているので生活費が馬鹿安です。
また、カリキュラムが教員採用試験を受けやすい形にしています。つまり修士1年の1月から修士2年の8月まで教職大学院としての授業はありません。臨時採用の場合は、ある意味、丁半ばくちみたいです。臨時採用に担任を持たすだけでなく、小さい学校だったら学年主任や各種主任を持たせることがあります。そうなると、真面目な先生だったら、とてもド暗記が必要な教員採用試験の勉強は先ず不可能になります。(もちろん、臨時採用者に最大限の配慮をする学校もあることは確かです)
また、小学校教員ばかりではなく、中高の教員志望の方も受け入れています。そして、自分の持っていない免許も取得可能です。
試験に「英語」は含まれていません。
お誘いします。中期試験の出願は10月中の締め切りです。