■ [大事なこと]大都市
まず、最初に申しますが、私は東京生まれの東京育ち、先祖代々、江戸っ子です。
私は正直言えば、大都市への仕事は嫌いです。というのは不誠実だからです。もちろん、個々人は不誠実というより、無知だと分かっているのですが。(もちろん全部ではありません。でも不誠実な事例の多くは大都市ですので、羮に懲りて膾を吹くのです)
以前、学会の仕事やなんやかやで東京で会議がいっぱいあることがありました。大抵は会議は2時間です。ところが、その会議のために、私は3時間前には家や大学を出なければなりません。そして、帰りにも3時間かかります。つまり、2時間の会議のために、私は8時間拘束されるのです。さらに、懇親会がありそれに参加すると、上越に帰ることが出来ません。その結果として、東京に泊まります。そうなれば、次の日の昼までの時間が潰れます。つまり、たった2時間の会議のためにまるまる一日の拘束が生じるのです。さらにお金も、交通費・宿泊費・食事代等で3万強のお金がかかります(家から特急の駅までのタクシー代は片道三千円弱かかります)。その会議が本当に意味ある会議ならば参加する意欲もわきます。ところが、参加時間の殆どは黙って座っているだけ。どう考えても自分の参加が必須事項とは思えない会議が殆どです。
おそらく、東京の人は会議の1時間程度前に職場を出れば十分に到着できます。そして、懇親会や二次会に参加しても10時ぐらいに電車に乗れば家に帰れるのでしょう。そして、自分の周りの人は、そのような人ばかりです。だから、分からないのでしょう。
でも、そのような方々と付き合えないと判断しました。ということで、私はその手の仕事を求める人たちとの関係を絶ち始めました。また、出張のガイドラインを定めました。私の求めているのは高飛車に聞こえるかもしれません。でも、それらの人たちの求める条件を発信人と受信人を代えてみれば、どれほど非常識なことを求めているかが分かります。
例えば、「○○の会議を開きます。時間は午後5時から7時に上越教育大学の自然棟○○室にご参集ください。なお、予算軽減のため旅費は一律1万円でお願いします」という会議参集を大都市の人たちに求めたらどう思うでしょう。おそらく、「忙しい」、「設定時間が悪い」、「旅費が少ない」とクレームを言うでしょうね。そして、「本当に、その会議を開く必然性はあるの?」と言うでしょうね。そうです。そのクレームは正当です。ただ、そのようなことを気軽に自分たちがやっていることに気づいていない。
追伸 私の場合は、自分の家族に大きな迷惑のかからない範囲では、かなりのことはしているつもりです。でも、家族に迷惑がかかることは困ります。少なくとも、私は人の家族に迷惑がかかるようなことを求めたことは殆ど無いと思います。