■ [大事なこと]大人と子ども
今日、ゼミ生と大笑いしながら話したことを抽出すると以下のようになります。
発達段階的な考え方は、現在では基本的に否定されています。例えばピアジェは、ある年齢に至るまで発達段階特有の行動は不可能だと考えていました。ところが、丹念に分析すれば、乳児にさえ発達段階の最終段階特有と言われる高次の認知能力があることが明らかになっています。
コンピュータの例で言えば、大人と子どもは、同じコンピュータで同じOSで同じソフト群がインストールされているようなものです。ソフト(OSではありません)が発売された当初は修正プログラムが絶えずネットで流れます。大人とは、その修正プログラムを入れたというようなものです。
OSの修正レベルは個人の変化を超えるものです。おそらくネアンデルタール人を駆逐した2万年前ぐらいに、最も新しいサービスパックが流されたと思います。そして、もっとも新しいハード上の変更は20万年前に小さいのが行われホモサピエンスが生まれたと思います。
そう考えれば、大人と子どもの差なんて小さいものです。では、『学び合い』とは、OS上の一つの小さい変更を学習によって行っているようなものです。その変更とは自分の群れを血縁の小さい集団から、より大きな多様なメンバーに拡大する修正パッチです。
追伸 以上の内容で馬鹿話をするのが西川ゼミです。
■ [大事なこと]少数精鋭
少数精鋭なんてありえません。精鋭を選択した集団をつくれば、直ぐに落ちこぼれが出るのは、中高名門校では自明のことです。大事なのは、与えられた集団を安易に切らす、集団作りすることです。学校も企業も。
■ [大事なこと]管理職
私が西川ゼミの管理職として大事にしていること、第一は、自分の考えをシンプルにしておくことです。シンプルであればぶれません。そして、それが『学び合い』の考えであれば間違いがない。
http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20040525/1172818596
第二は、西川ゼミの数と多様性が多くなること、西川ゼミが多様な個人・集団と関われること。
最低限、この二つだけしっかりとしていれば大丈夫です。テクニックを使うこともありますが、テクニックはテクニックにしか過ぎません。