■ [大事なこと]もどき
同じようなことですが、大事なことですので、何度も書きます。
我々は「虫」という言葉を曖昧に使います。大抵の場合は、大きさ数センチ程度の陸生の動物は虫です。だから、ミミズも虫です。ダンゴムシは虫です。でも違います。虫は節足動物の中の昆虫で、その定義は、「成体の体が頭部、胸部、腹部の3つに分かれ、3対のあしが胸部から生えている。」というものです。ダンゴムシは節足動物ですが、昆虫とは違う甲殻類です。ミミズは節足動物ですらなく、環形動物です。
もし、ミミズやダンゴムシを虫だと言う人がいたら、生物学の知識のある人が聞いたら笑うでしょう。さらに、ミミズをにょろにょろ型昆虫とか、ダンゴムシをエビ型昆虫という名称を与えて合理化したとしたら噴飯ものでしょうね。まあ、にょろにょろ型ムシなら許せても、にょろにょろ型昆虫は許されないものです。なぜなら、昆虫には明確な定義があるのですから。
同じように、○○型『学び合い』には、『学び合い』のものもありますが、『学び合い』とは全く違うものがあります。『学び合い』は学校観・子ども観によって定義されるものです。ところが多くの人は、立ち歩きがあるとか、私語があるとか、見えやすいところで判断します。そうなると、間違います。
ちなみに西川型『学び合い』はありません。あるのは『学び合い』です。強いて言えば、○○年度の○○学校、○○先生に例示した『学び合い』はあります。でも、別の学校、別の先生に対しては別の例示をします。そして、毎年、自身を陳腐化しているのですから、1年経てば全く違う形態になります。でも、『学び合い』です。
西川型『学び合い』というものが、私のどうでもいいところに着目されて私の名前をつけて命名されると、残念に思います。