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2010-12-19

[]復活 19:36 復活 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 復活 - 西川純のメモ 復活 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 一時的にコメント入力を制限しましたが、色々な方とやりとりをして復活することになりました。お騒がせしました。でも、背景説明と、しっかりとしたルールを設けるべきだと思いました。

 まず、理解していただきたいのですが、私は喧嘩をすることが大嫌いです。というより恐ろしいのです。他人様と喧嘩するということが、どれほど大変で、労力がかかるかを知っています。もちろん、戦うべき相手であると覚悟を決めれば、アドレナリンが高まり高揚感すら感じますが、そうでない相手と戦うのは絶対に嫌です。それが証拠に、過去のメモを全部チェックしてください。私は個人特定出来る相手を非難、攻撃したことはありません。

 ただしゼミ生に関しては、そうとうきつい表現で語ることはあります。ただし、ゼミ生であれば私が基本的に愛していること、そして『学び合い』に反する熱血教師で個にとことんこだわるタイプであることを知っていると信じています。それ故、理解してくると思い、徹底的に議論します。そして、それに準じる人に対してもそうしていました。が、ここ最近の経験に基づいて、あれは2年間以上、濃密な時間を共有したゼミ生限定であるべきだと思いました。ま、これが私の個人的事情です。

 個人的事情を除外しても、危惧することがあります。2年ほど前、山形で会があり、そこでの打ち上げの時、教え子であるKさんと飲み会で議論したことがあります。もちろん大人の議論ですが、第三者からは白熱した議論だったのだと思います。しばらくして別な席に移動して飲んでいると、ある方が、私の横に座り、「先生、Kさんと喧嘩しないでくださいね。」と言われました。そして、「今までにも、色々な教育の団体に所属しましたが、そこで両方とも尊敬する人たちが喧嘩別れをするのを何度も見ました。『学び合い』ではそういうことがあって欲しくない」と心配そうに言われました。私は、あっけにとられ、失礼ながら可笑しくなってしまいました。思わず、その時、ちょっと離れた席にいたKさんに「お~い。俺がKさんと喧嘩しているんじゃないかと心配しているんだよ~。ちょっと言ってあげてよ」と言うと、Kさんもあっけにとられ、笑い出しました。ゼミでの個人ゼミではかなり白熱した議論を何度もしましたが、それと同じことをしただけです。我々にとっては、ごくありふれたことで、感情的なものは何もありません。

 が、幸い、その方が危惧しているときに、我々が説明の機会を与えてもらえましたので誤解は解消しましたが、もし、その方が私に言わなかったら、「『学び合い』では、今までにもあった内部闘争が生まれているんだ・・・。」と思ったままだったでしょう。そして、もしかしたら、「こんなことがあったんだよ」と別な方に言う場合だってあるでしょう。そうなれば、「な~んだ。『学び合い』って言ったって、今までののと同じ何じゃん」と思うでしょうね。このブログ群は、私がどんな人と、どれほど付き合っていることを全く知らない人が見ている可能性は少なくないです。これは問題です。

 私は、今までメールでの質問もブログのコメントも、一度の例外もなく、ちゃんと応えています。それを誇りに思っていますし、自分にも課していました。しかし、上記のことと矛盾を感じ、コメントを閉鎖しようと考えました。しかし、最初に申しましたように多くの方々とのメールのやりとりを元に、以下のルールによって運営すれば大丈夫だと思い、再開します。なお、以下のルールの判断は、私の判断です。

ルール0 バカ、アホ、お前の母さんデベソ、レベルの議論、また、セクハラ・パワハラ的な議論の場合、その人との関係を絶ちます。個人メールはスパム設定にし、ツイッターに関してはブロックをします。

ルール1 ブログのコメントに関して、個人特定される(少なくとも書かれた人が自分のことだと判断できる)非難の部分があった場合、それは無視します。ただし、個人メールでのやりとりの場合は対応いたします。これは、その人を守るためのルールだと思います。なにしろ、他者のコメントを私は削除できないのですから。出来るのは、それを発展させないことぐらいです。

ルール2 ブログのコメントに関して、第三者から喧嘩だと思われるようなものも無視します。ただし、個人メールでのやりとりは対応します。これは私とその人との関係において、私が喧嘩ではないと確信していたとしてもです。

ルール3 個人レベルのメールにおいても、大人の議論(ようは、職員室の会議での議論をイメージしてください。)に反するやりとりが生じたと私が判断した場合、また、そのメールに関して、他の場面で大人の議論に反するやりとりがあった場合、返信をいたしません。ただし、一時的な感情の高まりの結果であるという場合は、冷却期間をおくということで、スパム設定はしないつもりです。

 ま、愛し合っている夫婦でも口げんかはします。ちょっとした行きちがいがエスカレートしそうになったら、その場を離れるでしょ。みなさん。ね。あれと同じです。

 あと二つあります。人に求めるアドバイスには2種類あります。一つは解決策を求めている場合、もう一つは、解決策ではなく共感をして欲しい場合です。家内が求めるアドバイスのだいたいは後者です。そして、そのようなアドバイスを求めるときに、解決策を与えた場合、喜ばれません。しかし、後者は非常に時間がかかり、手間がかかります。でも、愛する家内でしたら、それはやります。また、ゼミ生がそのようなアドバイスを求めた場合も対応します。理由は、ゼミ生がそのような状態になっていたとしたら、それは、ゼミの管理者である私の責任でもあるからです。

 私は毎日、多くの方のメールに返信しています。基本的には解決策を求めていると想定して、対応します。ご理解ください。もし、解決策を提案しても、その人が共感を求めている場合、それは不幸な結果になります(家内とよくそれでもめることがあります)。すみませんが、それは出来るときと、出来ないときがあるということをご理解ください。

 最後に、もう一つです。私は愛で対応しています。どんなにきつく聞こえたとしても、それは信じてください。でも、どうしても、という場合は、私との関係を絶っても結構です。でも、『学び合い』との関係を絶たないでください。もし、『学び合い』を理解した人がそれをしたら、内部から腐ってしまう。一番良いのは、さりげなく、私と半年ぐらい距離を置いてください。そして、私と無関係に、自分やみんなのために出来ることをやってください。機会があれば、笑顔で合いましょう。

 色々書くと、びびるかもしれませんが、ようは今まで通り、OKです。上記に書いたことは例外中の例外なのですから。以前と変わらず、私は求められたならば、出来る限りのことを絶対に誠実に対応いたします。それを自らに課します。それは変わりありません。

 関係者にいらざる心配をおかけしましたこと、お詫びします。我々には悪意のある人はいません。ただ、今の現状の限界の中で、全ての人を救うには至っていません。ぜひ、みんなでやりましょう。私はちっぽけな存在です。偉そうなことを書きますが、実は出来ていません。ゼミ生にも迷惑をかけていることを自覚しています。でも、やるべきだと自らに鞭を振るっています。それが出来るのは、一緒にやってくれる人がいるからです。『学び合い』は急激に広がっています。それを支えるには、今まで受け手だった人が、行動者になっていただく必要があります。私も同じですが、出来ないことはありますが、出来ることはあります。出来ない、のみではなく、これは出来ないが、これは出来ますと少しずつ力を出し合いましょう。ね。

 以上のことを備忘のために、ブログのヘッダーにつけることにしました。

[]越後『学び合い』の会 08:01 越後『学び合い』の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 越後『学び合い』の会 - 西川純のメモ 越後『学び合い』の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本当に良かった。あらゆる面で、大満足です。

 学内政治で、議論で負けることの殆ど無い私ですが、昨日の『学び合い』の会では小学生に負けました。『学び合い』の実践の後、フリートークです。子どもたちが会場に散って、参観者の人たちと話しながら『学び合い』の説明をしました。こんなことが出来るのは『学び合い』だけだと思います。だって、多くの学校研究は、先生方は理解していますが(でも、そうかな?と思うこともありますが)、子どもたちに何を求めているかを率直に説明することって殆どありませんから。でも、『学び合い』では、徹頭徹尾、説明しています。だから、子どもたちが説明できるのです。

 そんな会場を歩いていたら、小学生が私に質問しに来ました。その話の中で、「日本を変える」というおきまりの言葉を発したら、その子たちは「僕たちは日本を変えるレベルで良いかもしれないけど、先生は世界を変えると言うべきでしょう!」と詰め寄られました。私は、そんなことをしたら体が持たない、とか、家族のことが・・、と弁明したのですが、彼らは許してくれません。私がたじたじになっている姿を見つけたゼミ生が周りに集まり、ニヤニヤしています。

 「私の負け」と宣言して、とにかくその子たちから逃げました。素晴らしい子どもたち、素晴らしい子ども集団が生まれたものだと思いました。

 午後の発表では水落研究室の発表です。私の出入りが激しいと邪魔になると思って、廊下で静かに聞いていました。学術研究の基礎にしっかり乗った、分かりやすいプレゼンでした。多くの先生方には受け入れやすい『学び合い』の姿をしっかりと伝えられたと思います。

 続いて我がゼミの発表。内容は完璧だったと、誇らしかった。でも、私の頭の中では、今年の成果が来年、どう花開くかという妄想でいっぱいです。

 とにかく満足です。ただ、今回はノロウイルス対策のために、急遽、家庭科の『学び合い』公開を中止したのが心残りです。年明けに、捲土重来を期すと佐藤先生がおっしゃっていました。楽しみです。

http://ameblo.jp/chiba-manabiai/entry-10741496011.html