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2011-01-18

[]夢 22:59 夢 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 夢 - 西川純のメモ 夢 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ものが広がるにはマーケティングを変えなければなりません。現在、私は様々なマーケティングを提案しています。

 ごく初期に『学び合い』に気づくアンテナが高く進取の人(即ちイノベーター)は、何も特別なことをしなくても『学び合い』に気づき、トライし、学ぶでしょう。この人を増やすためには、情報発信の工夫が必要です。例えば、ブログ・ツイッターなどのネット、また、『学び合い』の会などが有効です。

 次のアーリーアダプターが増えることがブレイクのポイントです。イノベーターの行動と実績が重要です。イノベーターはアンテナが高く進取の人なのです色々な情報を知りトライします。その多くは「はずれ」です。しかし、その人がじっくりと取り組んでおり、結果を出し続けている様子を見ることによって「際物」ではないことをアーリーアダプターは理解します。

 このイノベーターとアーリーアダプターは、それが標準化されていないことを理解しています。従って、それを使用するには危険性があることを理解しています。しかし、ブレイクするには次のアーリーマジョリティが採用しなければなりません。このアーリーマジョリティはリスクは極力避けます。簡単に言えば、確実に楽に導入できることを求めます。しかし一方、イノベーターやアーリーアダプターのような大きな成果は必ずしも求めず、それなりの成果を求めます。

 イノベーターの場合は、アーリーアダプターを相手にします。ところが、アーリーアダプターはアーリーマジョリティを相手にします。だから、確実に楽に導入することが求められます。我々の研究室では、手引き書や語りの録音集など多くの資料を提供しています。しかし、最大の武器は、合同『学び合い』なのだと私は思っています。これは、シンプルな『学び合い』のみが実現できます。残念ながら、『学び合い』の実践の中では傍系のように思われる方も多い。たしかに、学習者の『学び合い』であれば、基本はクラスの『学び合い』なのかもしれません。しかし、合同の『学び合い』の最大の特徴は、教師同士が『学び合い』、学習者集団同士が学び合える点なのです。

 この価値が分かり、活用できたならば、学年内・教科内・学校内で『学び合い』の理解を広げる強力な武器になります。そして、私が狙っているのは、地域の連携を学校の連携を通して形成することです。

 『学び合い』を私語・立ち歩きの指導法、また、教え合いと誤解している方は少なくありません。残念ながら。でも、しょうがないですよね。人は既存のモデルで現象を理解しますから。でも、本当は「多様な人間と折り合いをつける」ことが最善の方法だという考えなのです。そして、その多様の概念を広げていけば、学校の次は学校群になるのは必然です。私は「家族仲良く健康に、ということに矛盾のない範囲で、一人も見捨てないクラス、学校、地域、日本が出来上がれば、私の家族仲良く健康に」ということが実現できるだろうということを確信しています。

 その子の問題をクラスの問題としてとらえた方が、安定した道が見える。クラスの問題を学年・学校の問題としてとらえた方が、安定した道が見える。そして、学校の問題を学校群・地域の問題としてとらえた方が、安定した道が見える。『学び合い』で十数年かかって、ここまでに達しました。

[]小小連携 19:29 小小連携 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 小小連携 - 西川純のメモ 小小連携 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、上越の『学び合い』実践校で小小連携が行われました。この意味は重大です。これは学校の連携ではなく、地域コミニュティーの創造に繋がると確信しています。この確信を来年度には、何を意味しているかを明らかにします。乞うご期待!