■ [お誘い]関西の教員志望の学生さんへ
お誘いです。http://bit.ly/idnCGD
■ [嬉しい]群馬の会
本日は高崎の『学び合い』群馬の会に参加。教師はもちろん、保護者、子ども、企業の人が参加する温かい会になった。また、今までにない良い企みがあり、これまた楽しい。
その中で二人の教師の卵に出会った。
一人は、『学び合い』で育った小学生。将来、教師になりたいと言うことで、レポート用紙に質問事項を整理し、私に質問した。「教師になった理由は?」、「子どもと接するときに大事にしていることは何か?」、「学び合わない子がいたらどうしたらいいか?」、「今、教師になるために何を勉強すべきか?」等の質問を受けた。
私としては、以下のように応えました。
まず、自分の職業は、その時、その場での小さな偶然、小さな選択の蓄積の中で決まるもの。だから、これこれの理由から、と言ったとしてはそれは本当ではないと思う。私も教師となったのは、小さな偶然、小さな選択の蓄積によってなりました。でも、教師という職業はとても素晴らしい職業ですよ。とかたりました。
子どもと接するときに大事にしていることは、一人の人として接すること。つまり、大人として接すること。だから、あなたと話しているとき、大人と同じように接しているでしょ?と語りました。
次に言ったのは。あなたの質問の中には、その人を変えようとする意図が感じられるけど、それがあるよね?でも、人は変わらないもの。変わったとしても微調整だよ。でも、その人が変わらなくても、事実上大きな変化が起こる。例えば、その人が関わらないのは、周りの人を信頼していないしていないのではないだろうか。だから、その人が変わらなくても、周りのみんなの関係が変われば、その人が変わったようになるよ。だから、その人を変えようとするのではなく、みんなで関係を変えようとすることが大事だと思う。
最後に、以下のように語りました。
今の段階で、教師になる勉強、というように特殊化することは望ましくないと思う。今は、大人になることが大事だ。つまり、色々な人と折り合いをつけて自分の課題を達成することを学ぶことだと思う。だから、小学校、中学校の勉強を「みんな」が出来るようになるためにはどうしたらいいか勉強しましょう。もし、そのような大人になり、職業選択をする年齢になったとき教師を志望するならば、あなたは教師になれると思うよ。と応えました。
もう一人の教師の卵の方は、我がゼミ生のお子さんです。その方が現職派遣として我がゼミにいる頃は、赤ちゃんに毛が生えた程度の時期でした。ところが今は小学校6年生。OBが、「西川ゼミで親子2代はまだですよね?」と聞かれたので、「まだだよ」と言いましたら、「では最初を狙おう」とのことでした。
いずれのお子さんにも、「大学で待っているよ」と申しました。まだ小学生です。でも、あと6、7年で大学に入り、十数年で卒業です。その頃は私は定年前です。
『学び合い』で育った子が、我がゼミに入るのはそう遠くないように思いました。