■ [大事なこと]学術研究
本日のゼミでゼミ生に語りました。正しい、正しくないは相対的なもの。客観的なものなど存在しない、常に主観的なもの。そして、それは自然科学の研究においても同じこと。生半可な理解で自然科学を理解すると、自然科学は客観的であり、絶対的と思う。しかし、科学史や認識論をちゃんと学べば、それは幻想に過ぎないことが分かる。
自然科学でのもっとも大事な基準、それはオッカムのカミソリ、つまりシンプルであること。そして、数学においても大事にされる基準、それはチャーミングであること。だから学術研究は美しく、楽しい。
■ [嬉しい]新採
昨日の会議で、教職大学院のDVDの視聴がありました。その中で我がゼミのOBが新採の修了生として写っていました。その語る姿を見て、涙がボロボロと流れました。彼は学部3年で私のゼミに入った子です。4年間、私のところにいました。決して要領の良い子ではありません。でも、素直なよい子です。危ういところもいっぱいありました。
が、写っている彼の姿を見て我が子の卒業式に、我が子の成長を感じて感涙にむせぶ親の気持ちになりました。受け入れた学校の先生方の愛を感じます。そして彼のしたたかさを感じます。同時に、新採の年から『学び合い』を実践するしたたかさを知りました。既に彼は私の知っている彼ではありません。それが嬉しかった。