お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

2011-04-10

[]もし『学び合い』の学校ドラマを作ったら。 06:44 もし『学び合い』の学校ドラマを作ったら。 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - もし『学び合い』の学校ドラマを作ったら。 - 西川純のメモ もし『学び合い』の学校ドラマを作ったら。 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 もし『学び合い』の学校ドラマを作ったら、と想像しました。今までの教師ドラマとは以下が根本的に違います。順不同です。

第一に、スターの教師も、スターの子どももいません。だから教師ドラマではないのです。

第二に、特別支援の必要な子の存在がもっとはっきりと出します。多くの人は、特別支援の必要な子をかわいそうな子どもと見ます。解決しきれない目立った子がいるとドラマ的にまずいのでしょうね。

第三に、成績が向上することを出します。今までの熱血教師ドラマでは、生徒指導上の問題解決が中心で、成績を上げようとする教師は敵役になりがちです。でも、『学び合い』では生徒指導と学習指導は表裏一体ですから。成績を上げることを求めない限り、人間関係は向上しないと思います。

第四に、毎回のテーマはごく普通のことです。例えば、今まで話したことがない子がひょんなきっかけで話し合える、とかです。

第五に、子どもたちの抱える家庭上の問題は解決できないままです。でも、その問題に立ち向かい続けるエネルギーは与えることが出来ます。

第六に、子どもたちの関わり合う集団は、クラスや部活のみではありません。他のクラス、他の学年、他の学校、地域コミュニティと広がります。

第七に、出来る子・リーダーの子が問題を解決するという図式ではなく、めまぐるしく関係が流動する姿を出します。

第八に、七でのことは教師にも同様です。

第九に、校長の役割が教師集団の先頭に立ってやる、という図ではないのです。『学び合い』の教師のように、一見何もしていないようで、常にやっている姿です。

第十に、ドラマの山場は、毎日の教科指導の時間です。放課後でもなく、部活の時間でもなくです。

他にもあると思いますが、今思いつくことはこんなところです。