■ [大事なこと]一斉指導
ある方より、「学んでほしい内容や課題によっては、西川先生であっても『学び合い』より一斉授業の方を選択されるのですか?」という質問を受けました。このことは私も何度も考えたことがあります。色々考えましたが、結局、その気が起こらないということに尽きます。
『学び合い』は「この子達を幸せにしたい」、もっと正確に言えば「この子達を不幸にさせたくない」という思いが無いと出来ない授業です。その思いが子ども達に伝わり成立する授業です。それさえあれば、どんな内容でも課題でも出来ます。
本学の大学院に来る人たちは、相対的に幸せだと思います。少なくとも私が高校で教えた子ども達よりは幸せだと思います。そして、どんなクラスの中にも5、6人はいる悲惨な子ども達よりは幸せだと思います。そうでないかも知れません。一人一人の抱えている業は他人には分かりません。
さらに、私のゼミを選択する人は、私の指導を求めた人です。であれば、その人達には多くを求め、成長させてあげたい。でも、そうでない人に、『学び合い』のプレッシャーはありがた迷惑と思うだろうと思うのです。
だから、大学の授業はバリバリの一斉指導か、従来指導型『学び合い』でやっています。
追伸 もちろん、求められれば、やります。だからゼミ生以外でも同志や洗脳旅行者にはそうしています。