■ [大事なこと]教育学帝国主義

理学部にいると物理学の研究者が、「全ては物理だ」と思いこんでいる人がいます。物理帝国主義と言います。嫌だな~っと思いつつも、しょうがないという人もいます。でも、地学や生物学の人は、無視です。
結局、「自然をそのまま記載しよう」という人と、「自然を単純に記載しよう」という人の違いです。面白いのは、物理学の人の一部は、数学の人に劣等感を感じています。そういう人と、そうでない人の違いは、「単純に記述しよう」と「自然を単純記述しよう」という人の違いです。
私は大学生の間、「単純に記述しよう」→「自然を単純に記述しよう」→「自然をそのまま記述しよう」に変化しました。で、今は、「自然を記述し、世の中を良くしよう」と思っています。そうなると、教育学が学問の王だと感じるのです。だって、全ての学問は人が生み出すものです。その人を生み出すことを研究しているのが教育学ですから。
私の専門は生物学です。今、最も複雑な行動をするホモサピエンスの、最も複雑な営みである教育を対象としている教育という生物学を研究しています。