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2011-05-27

[]ちょっとしたこと 06:41 ちょっとしたこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ちょっとしたこと - 西川純のメモ ちょっとしたこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 夜寝るとき、ふと、今日我々がしたことによって、日本のどこかの子どもの人生を変えているかもしれない、と思うことがあります。

 今の教育は、クラスの中の2割以上の子どもを見捨てていることによって成り立っている教育です。どんな名人教師もそれは同じです。それは能力とか努力の問題ではなく、構造の問題なのですから。そして、私の教師としての原体験は、そのように見捨てられ続けた子どもを教えることでした。そして、私もその子たちを見捨てざるを得なかった。それが私の原罪です。

 『学び合い』はその原罪に対する私の回答です。明らかに現状より「まし」であり、かなりの子どもを救えます。これは凄いことです。毎日、毎日、苦しめられている日本の2割の子どもを救えます。そして、全ての子どもに生涯をともに出来る仲間を与えることが出来る。これは本当に凄いことです。

 『学び合い』は広がっています。しかし、まだまだです。でも、毎日毎日、進んでいます。そして、その動きに私やゼミ生も関わっています。我々がやっていること、それはそれほど凄いことではありません。関わっている人に、語ること。また、関わるきっかけを発信すること。でもそれが日本を動かしています。

 私はちょっとしたことが大きな動きになることを何度も経験しています。ちょっとしたことを誠実に毎日続けることの凄さを知っています。だから、日本を帰られると信じています。だから、私に関わる人にそれを求めます。

 最近も、ゼミ生がごく普通だと思っていること、そしてごく普通にやっていることが、形になっていることを感じます。誇りに思います。このことを何度も語らねば、と思います。ゼミ生が日本のどこかの子どもを地獄の苦しみから解放している。それがたった一人であっても貴いことです。そして、それは一人ではなく、かなりの人数なのですから。

 それが今、日本中の同志がやっている、これは本当に本当に凄いことだと思います。