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2011-06-01

[]学年ゼミ 16:04 学年ゼミ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学年ゼミ - 西川純のメモ 学年ゼミ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミの様子を公開することにしました。現職院生と学卒院生が話し合っているのですが、どの声が現職院生で、どの声が学卒院生かを判別するのは困難だと思います。

 こんな感じで、中堅と若手が話し合える学校だったら、子ども達が幸せになると思います。

http://j.mp/jmC5xW

[]受験 06:57 受験 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 受験 - 西川純のメモ 受験 - 西川純のメモ のブックマークコメント

  ある方より、受験は無くすべきではないか?という問いかけをされましたので、それに応えたいと思います。

 結論から言えば、受験はあって当然だと思っています。学校だって、会社だって、適性を調べるのは当然です。また、希望者が募集者を上回ったとき選抜が必要です。そのとき、ガラガラポンよりもましな方法があるべきだと思うのです。

 しかし、現状の「受験」は改善すべき点が二つあると思います。第一は、過度な競争を是正する。第二は、求められる適性をちゃんと募集する側が考えるべきだと思います。

 まず、過度な競争についてです。今は偏差値で志望校を選んでいる人が多いのではないでしょうか?ものすごく成績が良いと、とりあえずは東大の理Ⅲに行くという人もいるのではないでしょうか?受験雑誌の一覧表と、自分の偏差値で大学を選ぶ人がいます。そうなれば、偏差値という一種類の物差しを使った、同年代全員がライバルの競争をすることになります。それは実りがないように思います。

 例えば、かつてのマイスター制度のように、職人の人が尊敬を受けられるようになれば良いと思います。頭の中で10次元の世界をイメージできる能力と、細かな細工を集中できる能力は異質ですが、ともに尊重される能力出ると思います。そして、超ひも理論を研究する物理学者と指物師はともに尊敬されるべきだと思います。

 また、大学も偏差値ではなく、そこにいる研究者によって選ぶべきではないでしょうか?私は動物行動学を学びたいと考え筑波大学に入学しました。が、入学してみて、動物行動学を研究している人がいないということを知りました。馬鹿馬鹿しいことです。生物学一つでも多種多様な研究分野があります。全ての大学に全ての分野の研究者がいるわけではありません。そのレベルで大学をみられる受験生が多くなれば、過度な受験も解消されると思います。http://j.mp/kvk6k8

 次に適性です。何故、偏差値を大学や会社が手がかりにしているのかと言えば、それ以外に手がかりがないからです。なんやかや言っても、偏差値は、その人の長期間の履歴を理解できる手がかりとなります。少なくとも、「長期間、課題に取り組める能力」や「課題を効率よく解決できる能力」を推測できます。少なくとも、それらがない人は、高い偏差値を得ることは不可能です。が、それは十分条件の一つかもしれませんが、必要条件ではありません。

 大学もそうです。大学の場合は学術業績によって採用不採用が決まります。でも、それは十分条件の一つかもしれませんが、必要条件ではありません。そして、人事を過てば数十年の時間と数億円のお金が無駄になります。それは企業も同じでしょう。

 本当は時間と金をかけた選抜を、各大学・企業がやるべきだと思います。

 以上のことは是正するには多くのことが必要です。では、ごく普通の教師が出来ることはないのでしょうか?あります。http://j.mp/izG72uhttp://j.mp/jHPTP8

 ようは、学校教育の目的は何か?をちゃんと考えるべきだと思います。教科の内容を伝えることを学校教育の目的と考えるならば、それの出来不出来という軸で子どもを見てしまうし、その価値観を子どもに与えてしまいます。

 不遜ながら、『学び合い』の学校観以上に私にしっくりする学校教育の目的を私は知りません。さらに、時間をかけたキャリア教育をすべきだと思っています。http://j.mp/lZfPNP