■ [大事なこと]課題

『学び合い』を始めた方が悩まれるのは「課題」です。そりゃそうでしょう。最初に数分間の中で課題を与えて、さあどうぞ、です。そうなれば、課題を何とかしようと思うのは当然です。
でも、私は課題なんて、どうでもいい、と思っています。ま、手ほどき段階では、うまくいく課題のポイントを語ります。15分程度とか、質を落とさず量を減らすとか、業者テストの問題を参考にしたらとか。
でも、それらは全て方便です。本質的には課題はどうでもいいのです。
ある先生から、「課題を与えたら、殆どの子どもが分からず、時間内に終わる子が少なかった。その場合は、どうしたらいいか?」という質問を受けました。典型的な疑問です。
『学び合い』の手引き書や導入書にはそれに対応するノウハウを書きました。でも、本当は「なんとかせよ」と子どもに求めるのが『学び合い』の作法なのです。
教材に手を入れるのは、主語は教師です。でも、方法レベルのことに関しては、解決するのは子どもしかないと考えるのが『学び合い』です。
教師でも、どうしたらいいか分からない課題を、なんとかせよ、と求めるのが『学び合い』です。子ども集団に対する信頼、自分の出来ることの限界、それを本気に信じられるか否かです。
子ども集団は偉大です。私は信じています。
■ [嬉しい]変化

一週間に一度手ほどきに行く学校がいます。毎回ビックリします。『学び合い』が成績に結果を出せるには数ヶ月はかかります。でも、初期段階でも人間関係の変化は直ぐに結果は出ます。
一週間前には苦しんだ子が救われる姿を見ると、自分は何かできたと感じれます。嬉しい。
■ [お誘い]出前講座

教職大学院の企画で、6月18日に新潟市、7月2日に十日町で出前講座を担当します。http://j.mp/lSPmzX、http://j.mp/kk7GIh