■ [ゼミ]全力
我がゼミ生には、本当に凄くやっています。直接は褒めませんが、本当にほれぼれするほどやっています。でも当たり前です。単に卒業したい、修了したい、と思うような人は絶対に我がゼミには入りません。多くのものを得たいと思う人が入るゼミですから。
修士2年のゼミ生の中には、昨年度の採用試験で合格したが、採用延長をしてもらって学んでいる学生がいます。その学生は、望めば今年から勤めることが出来、当然、給料ももらえます。ところがそれを諦め、逆に学費を払って学んでいるのです。地元で勤めれば自宅から通えます。ところが上越では、下宿費を払って生活しなければならないのです。
もちろん、修士をとれば採用後の給料に反映されます。そして、彼が生きる時代において修士の学位を持つことが圧倒的に有利と言うことはなくとも、持たなかったら様々なところで嫌な思いをすることは確かです。
上記を勘案しても、彼は数百万円の投資をして学んでいることは確かです。だから彼は数百万円を上回るものを得られるものをテーマとして邁進しています。彼が就職してからでは絶対に学べないことを今学んでいるのです。それは彼の一生の指針となり、彼の五十代に成ったときも役立つものです。それはダラダラした時間の過ごし方では絶対に獲得できないものです。獲得できなければ、彼は数百万円以上をどぶに捨てることとなります。だから手を抜け、と私が言っても、手を抜くわけありません。
そして、ダラダラした生活をすれば、多くを失うことはゼミ生はみんな知っています。そして、ごくごく普通の人が多くのものを得ようとしたならば、多様な人と折り合いを付けるべきことが有効であることも知っています。
私の卒研の指導教官である石坂先生が教えてくれました。高校までは勉強したくない人も教えてもらえる。しかし、大学にはいると、学びたい人だけが教えてもらえる。しかし、大学院では学びたい人も教えてもらえない、自らが学ぶしかない。と。