■ [大事なこと]特別支援
特別支援教育には様々なアプローチがあります。その子を変えようとするアプローチがあります。おそらく、現状の大多数です。そして、保護者を変えようとするアプローチがあります。大事なことです。
でも、『学び合い』は普通の教師が出来ることをします。普通の教師は特別支援の原因となっているような保護者を変える力はありません(おそらく)。医者でも大変な先天的な発達障害を普通の教師が変えることが出来ません。(これは断固として)
『学び合い』で一番大事にしていること、それは一人も見捨てずに、です。保護者を変えることが出来ない、先天的な発達障害を直すことが出来ない、普通の教師でも出来ることがあります。それは全ての子ども(当然、その中には特別支援の必要な子どもも含まれます)に、その子を理解し、折り合いを付けてつきあい続けてくれる仲間を与えることです。
知的障害と医者が診断する子どもが『学び合い』によって、テストでほぼ満点を取る事例はあります。そして、かなりの成績向上が見れらる事例は少なくありません。というより、現在、教室で大量生産されている特別支援の必要な子どもは、余裕のない学校が産み出した子供であって、何らかの発達障害があるのではなく、要は手がかかる子にすぎません。だから、『学び合い』だったら8割以上は解決できると見積もっています。
でも、そんな『学び合い』でも何とも出来ない子どもは少数います。でも、その子にも仲間を与えることが出来る。というより、同僚を与えることは出来る。それによってその子は幸せになります。そのために必要なことは、全ての人は特別な支援を必要としている人であるという理解です。その「特別な支援」のごくごく一部を「特別な支援の必要な子ども」と分類するにすぎません。それでは「変な子」、「可哀想な子」、「困った子」と思われてしまう。そこには出口はない。
みんなが特別な支援を必要としている人であるという理解を「みんな」が持てば、みんなが幸せになれる。これをより早く、より広く、より多くの人に伝えたいと願います。
追伸 私は小学校3年までは担任教師からは知的障害と分類されていました。