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2011-08-03

[]利益 13:43 利益 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 利益 - 西川純のメモ 利益 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ドラッカーに以下の言葉があります。

『利益には三つの役割がある。

 第一に、事業活動の有効性と健全性を評価測定する。

 第二に、陳腐化、更新、リスク、不確実性をカバーする。この観点から見るならば、いわゆる利益なるものは存在しないことになる。事業継続のコストがあるだけである。こうしたコストをカバーすることは企業の責任そのものである。

 第三に、直接的には社内留保による自己金融の道を開き、間接的には事業に適した形での外部資金の導入誘因となることによって、事業のイノベーションと拡大に必要な資金の調達を確実にする。』(現代の経営)

 簡単に言い換えると、企業における利益は目的ではなく、事業継続と発展のために必要だと言うことです。利益のために企業があるのではなく、社会にとって意味ある活動を維持発展するために利益が必要なのです。この言葉は、主に企業経営者が心すべき言葉として数多く引用される言葉です。しかし、これは非営利団体の経営においても心しなければならないと思います。

 非営利団体の場合は、善意が先行し、予算が甘くなりがちです。そして、失敗したら人の善意に頼ったり、最悪、自腹を切ったりします。そして、それが美談のようになります。しかし、違います。決定的に欠けているのは「事業継続」と「発展」の視点です。

 もし、その人が十年、百年と自腹を切る覚悟と、切れる裏付けがあるならばOKです。しかし、そんな人はいません。自分の気が向いたから自腹を切るというのは経営者としては失格です。善意の夢は夢として持つことは正しい。しかし、その時点での予算にあった活動をすることは大事です。それであれば事業継続は可能です。

 予算もそうですが、人も同じです。非営利団体において最大の資産はボランティアです。自分がいなくても成り立つような人のネットワークは必要です。

 『学び合い』の会においても、上記は正しい。事業継続に責任のある人が経営者です。

[]仙台 08:10 仙台 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 仙台 - 西川純のメモ 仙台 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 仙台で『学び合い』の同志、若い学生さん、NPOの人と会えた。みんな、幸せな社会を実現するために、自分の出来ることをしている方々。楽しかった。