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2011-09-03

[]語ること 15:10 語ること - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 語ること - 西川純のメモ 語ること - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』において語ることは大事です。本当に願っていることを正直にかたり、本当に願うべきことを自分に語る。

 一度の語りで全員に分かるわけありません。いや、最後まで分からない子がいても良いのです。一人も見捨てず、それに最後まで拘れば、一人も見捨てない教育は実現できます。

[]僻地校 15:10 僻地校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 僻地校 - 西川純のメモ 僻地校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 僻地校は教師対子どもの比率が1対数人です。ですので、やろうと思えば個に対応した指導が出来るように思えます。でも、それは誤解です。子どもの疑問に答えられるのは子どもなのです。少なくとも全員は無理です。でも、分かったふりが出来る子どもに教師はだまされます。

 そして、なによりも忘れてはならないことは、いつまでも少人数の集団でいられないと言うことです。その子が中学校、高等学校、そして社会に巣立ったとき、生き残れる子どもでなければなりません。学校はそれを保証すべきなのです。

 今、個別対応を受けることが出来たとしても、より本質的な子どもの幸せを考えるべきです。教師の手助け、それも中学、高校では絶対に得ることの出来ない個別支援によって、目の前のかけ算が解けることがその子の幸せを保証することではありません。分からなかったら、教えて、と隣の子どもに聞ける能力が必要です。そして、それをしっかり教える能力が必要です。

 自分が消しゴムを忘れたとき、隣の子に消しゴムを貸してと言えず、教師にそれを求める子どもを生み出す教室で、その子の幸せを保証することは出来ません。