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2011-09-09

[]未来の教室 07:02 未来の教室 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 未来の教室 - 西川純のメモ 未来の教室 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川ゼミの運営は25年間の経験の積み上げです。そして、その後半は『学び合い』によって運営されています。失敗もありました。それを踏まえてやっています。

 ゼミに入った当初は『学び合い』の手ほどきをします。具体的には『学び合い』に関する書籍を読み、それに対する疑問を徹底的に議論します。それ以降は、全体ゼミと個人ゼミによって構成されています。

 全体ゼミではメンバー同士の意思疎通、打ち合わせ、意思統一の場です。運営はゼミ生に完全に任せています。私がいない時間が殆どです。私が関わるのは、全体に対して意思統一を求める語りの時です。その場合は、事前にゼミ長に連絡して時間をとってもらいます。

 それぞれの個人テーマに関して、私と議論します。ただし、個人ゼミといっても、だいたい3、4人ぐらいでやります。というのは、私からガンガンに論破された後のフォローはゼミ生同士の中でやるのですから、私との議論の情報は公開した方が良い。もちろん、ゼミ生から「お悩み相談」を受けることはあります。その場合は、私の研究室で一対一でやります。しかし、これが起こったとしたら、私のゼミ運営がまずいと言うことです。どう考えても若い人たちの悩みにアドバイスできるとしたら、同年代ですから。私に「お悩み相談」があるということは、ゼミ生同士のネットワークが弱まっていることを表し、それは私の責任ですから。ま、殆どありませんが。

 おそらく、これが未来の教室運営のあり方のように思います。

 つまり、授業は完全に『学び合い』でやります。それも、毎時間ごとの課題提示ではなく、単元単位・学期単位で課題を提示し、定期テストで評価します。集団の見取りは、教室のざわめきの音で分かります。結果的に、授業時間の殆どの時間は教師の自由裁量です。忙しい書類書きもこなせます。でも、それでもふんだんに時間があります。そこでです。個人面談を定期的にやるのです。1時間ごとに4人程度の子どもをピックアップして、教室の隅で個人面談するのです。こうやれば、小学校だったら週に1回は全ての子どもに面談できます。中高の教科担当であった場合は、1時間ごとに6人程度にすれば、1ヶ月強に1回程度は個人面談が可能です。もしくは、学年団活用し、教員間で分担すれば小学校と同様に高頻度で個人面談が出来ます。

 ただし、青春ドラマでありがちな「お悩み相談」ではありません。あくまでも教科学習に関することです。私は教師は「お悩み相談」に手を触れるべきではないと思っています。教師が拘るべきは、そのような「お悩み相談」に乗ってくれる子ども集団の形成です。教科学習の相談を受けることを通して、集団形成に還元するのです。

[]敵 05:36 敵 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 敵 - 西川純のメモ 敵 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何かをなそうとすれば、敵は生まれます。絶対に。万人、全方位で好かれる人は、何もなそうとしてない人です。だから敵が生まれてしまうことを気に病むことはありません。

 大事なのは味方を増やすこと。あなたの志が高ければ、志の高い人が味方になってくれます。あなたの志が低ければ、低い人が集まり、傷の舐め合い、他人の悪口座談会になります。

 戦い方はエレガントに。あくまでも高い志を持って。ポイントは中間層がどう見えるか、です。

 戦わなくても良い場合は、受け流す。いつか分かるときも来るかもしれないのですから。

追伸 本当に戦うつもりだったら、1年間かけて完全に勝つ覚悟と、目算がなければなりません。