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2011-09-24

[]操作定義 07:29 操作的定義 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 操作的定義 - 西川純のメモ 操作的定義 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 操作定義という言葉、これは大学院入試で出た問題にありました。当時の私は全く分からない言葉でした。大学院に入ってから心理学70年代カリキュラム運動を学ぶ中で学びました。何らかの評価をする場合は、とても大事な考え方です

 例えば、「知能」とは何かと言うことを議論しても、ま、多くの場合哲学的議論に陥りがちです。昨日の「説明能力」も同じです。従って、いつまでたっても評価できません。そんなとき操作定義は有効です

 操作定義とは、それを測定する方法によって「それ」を定義するのです。例えば、知能とは何か?を明らかにして知能を評価するのではなく、知能検査の点数を知能と定義するのです。もちろん、知能検査妥当か?という疑問が残りますが、でも、はてもない哲学的議論よりは「まし」と言えます現実に何かをしなければならない立場の人は、ある段階で「エイヤ!」っと決めて進まねばならないですから

 おおにして、非常に荒い、そして先行研究を全く参照しない哲学議論に終始します。当然、何らも生み出しません。ある段階で司会の人が、「それでは、それぞれの先生が、それぞれのやり方で」という至極曖昧な終わり方をします。

追伸 ここで言う哲学議論というのは、哲学のド素人がやる哲学「的」議論という意味ですので・・・