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2011-11-23

[]小規模小学校の全校教科学習活動 19:19 小規模小学校の全校教科学習活動 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 小規模小学校の全校教科学習活動 - 西川純のメモ 小規模小学校の全校教科学習活動 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今から2ヶ月半前に考えたことを形にしました(http://j.mp/n9a6EU)。

 『学び合い』を学校で取り組みたいと考えている校長先生がいるかも知れません。逆に、『学び合い』を提案している方がいるかも知れません。が、なかなか踏み込むのは大変です。そんなときのための小冊子をつくりました。ご覧下さい。

 小規模校で全校『学び合い』をすれば、馬鹿馬鹿しいほど簡単にできます。そして、少なくとも人間関係の激変は直ぐに現れます。

 キャッチコピーは以下の通りです。小規模小学校関係者の方に一読いただければと思います。http://j.mp/vqfoFr(HPのネットブックに公開しています)

全校教科学習活動は、「固定化された人間関係」で問題を抱えている「小規模校」向けの「ソーシャルスキルトレーニング」であり、「学年を超えた多様な対人関係を体験」することができます。「従来のソーシャルスキルトレーニングや縦割り班活動」と違って「教科学習の時間をそのまま使い、定常的に実施することが出来る異学年交流授業」です。

[]課題の出し方 14:21 課題の出し方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 課題の出し方 - 西川純のメモ 課題の出し方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』をやり始めの方が一様に悩まれることは、課題の出し方です。「図を付けるべきなのか?」、「文字数は・・・」、「作業をどのように課題にしたら・・・」、そして果ては「説明する書くべきか、分かると書くべきか」という訓詁学レベルの疑問がわいてきます。

 が、それらはどうでも良いのです。その代わり、大事なポイントがあります。

第一に、少なくともクラスの成績の良い子は、教師が何を求めているかが分かる課題です。成績の中ぐらいの子どもが分からなくてもいいのです。ましてや、成績の下位層が全く分からなくてもいいのです。(そりゃ分かればいいですが、ま、無理でしょうから)既に塾・予備校・通信教材で学習済みの子ども(もしくは予習を既に終えている子)が「あ~、あれね」と分かる程度でいいのです。つまり、「深い読み」のような分けの分からん課題でなければOKです。

 その代わりに第二のポイントがあります。それは一人も見捨てないということの軸をぶらさないということです。そこさえ押さえていれば、クラスの成績の良い子が、その課題が何を意味しており、どのように解決すべきかということを広げてくれます。残念ながら、今までの教育で慣れ親しんだ教師(つまり日本中の99%の教師)は課題の出し方を気にしますが、「一人も見捨てない」という言葉がお題目ではなく、究極の戦略であることを理解されていない。課題の出し方を気にしている時間を、「何故、一人も見捨ててはいかないか」ということを子ども達にどのように語るかに時間を割いた方が良い。

 この二つのポイントが成り立っていれば、教師がどんないい加減な課題を与えても大丈夫です。

 最後に、第三のポイントは課題と評価を一致させることです。課題では「深い読み」を求めているのに、評価(つまりテスト)では基礎的文法と漢字の書き取り、ということはよくあることです。理科で実験を重視しているが、評価ではそれらをやらなくても出来る問題ばかりということは良くあることです。

 しかし、本当に大事だと思うならば評価したいと思いますし、評価するでしょう。評価しないということは、それが出来ても出来なくてもしょうがない、というレベルだという証拠なのです。ですので、一番いい方法は、単元に入る前に評価(つまりテスト)を作るのです。そのテストに対応した課題を与えるのです。これこそが指導と評価の一体化だと思います。

[]ウータン 09:16 ウータン - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ウータン - 西川純のメモ ウータン - 西川純のメモ のブックマークコメント

ウータンという雑誌をご存じでしょうか?教育同人社が発行している雑誌です。その次回号に私が載ります。その記事の作成のため、12月10日に東京に行きます。その時のインタビューの際に興味ある方が参加できる形式だそうです(http://kokucheese.com/event/index/22275/)。20名先着順です。会費が10000円という設定で、ビックリしました。が、ウータンの会員であれば無料です。会員登録はネット(www.wutan.jp)で直ぐですのでそちらをお勧めします。なお、空いた時間に『学び合い』のお悩み相談を承りますので、「これこれの子どもがいた場合は・・・」、「この単元の課題はどうしたらいいか・・・」という方がおられたらどうぞ。

追伸 ウータン会員とうのは、会員は無料でウータンをお送りするのと、今回のようなイベント告知など弊社からの案内が情報提供されるだけで、何らかの定期的な義務作業が伴う事はありません。敢えていうなら任意で意識調査などのアンケート類へのご協力がお願いされることはありますが、あくまでも「任意」です。つまり、登録しても得はあっても損はないと思います。