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2012-01-06

[]人生 22:20 人生 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 人生 - 西川純のメモ 人生 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、私の大好きな校長先生の御尊父様が亡くなられた。直接お会いしたことはないが、あの方を育てた方なのだから、どんな方だろうと興味がわきます。きっと素晴らしい方なのだろう。ご冥福をお祈りします。

 それを思いながら息子の添い寝をしていたら、色々なことが頭に浮かぶ。メモりたいと思います。

 だれしも小学校の早い時期に「死」というものに向かい合います。私も。とにかく怖かった。なんで父母はそれに向き合えるのか想像できなかった。寝る度に怖くて怖くてしょうがなかった。が、今はそれからは逃れられています。もちろん、その場面に面すれば状況は変わりますが、小学校の時とは違います。人生というのはフルコースの食事のように思います。

 まずは前菜、ちょこちょこっとして美味しいものです。その食べかけで、コース料理は最後は終わると言われたら、それもコースの中身を知らなかったら、そりゃ、あわてます。これで終わりなのって。しかし、その後、次々に美味しいものがでます。その味に集中すれば「終わる」ということを意識しなくてすみます。これが若者、そして中年ではないでしょうか?

 でも、メインディッシュはその後です。子育ても終わり、後は、責任のない孫です。世間的には自由であり、言いたいことを言えます。でも、美味しい料理も続ければ苦痛です。旅館の料理が典型的です。そうなれば、デザート・コーヒーとなります。そして、お店から「コーヒーのおかわりは?」と聞かれて、「結構です」という頃が人生の終わりです。あとは、次回の来店となります。それは神か、仏か分かりませんが、決めるのでしょう。

 今、私は52歳です。明らかに人生の半分をすぎました。大学に異動した直後、年配の先生は病気の話ばかりです。遠い先の話としか思えません。私のボスのT先生は18歳年上、異動した時の私が27歳ですので当時は45歳です。当時は中堅のバリバリと思っていましたが、今の私から見れば、可愛い年齢です。(と思える自分にビックリします)不思議なもので(ま、当然ですが)T先生は未だに18歳年上です。45歳、そして52歳のT先生の気持ちや状態は、なんとなくでも分かります。が70歳のT先生は分かりません。でも、私もその年になれば分かるのでしょう。きっと52歳は可愛い年齢と思っているのでしょうね。

 老いは、それに到達した者には分かりますが、若い人には分かりません。ちょいとメモります。が、若い私が分からなかったように、若い人には分からないでしょうね。でも、未来の私への備忘です。

●身長:おそらく、最初に老いを感じたのは、大学学部時代でしょう。自分の身長が、もうそれ以上伸びないという現実を認めた時です。生まれた時から、毎年、大きくなるということが普通だったのに、それが不可能だということが分かったことです。限界、ということを意識しました。そして、50代になると縮むという現実に出くわします。おそらく、軟骨の関係なのだと思います。毎年のドックで誤差を超える収縮をいやいやながら認めることとなります。

●酒量:職人の家で育ちました。(親戚一同の中で大学に入ったのは私一人でした。)ということで中学校から父親の晩酌のつきあいをし始め、高校時代はごく普通でした。ある時は、飲み残しのワインを一本飲んでから高校に良い気分に通学しました。高校時代からお店にボトルを入れていましたが、大学になればパワーアップです。当時の酒量は自分ながら化け物でした。毎日、ボトル1本は飲んでいました。それも年間切れ目無く。最高だったのは大学院の1年目だと思います。2年目になって、翌日に残すようになりました。その当時の適量は8合ぐらいでした、1升以上の飲んでいたので、朝は酒臭かったと思います。就職すれば変わるかと思ったのですが、勤めたのは定時制高校だったため、それが続きました。結局、それが変わったのは30歳、急性アルコール性肝障害になり1ヶ月入院しました。復帰後は、1日5合ぐらいです。次は42歳、新コース立ち上げの心労がたたり、胃潰瘍と肝障害になりました。復帰後は3合強になり、いまに続きます。その量で、それなりに酔える今の自分にビックリします。が、1時間ぐらいたつとさめるのが玉に瑕です。

●筋肉:学生時代、高校教師時代:ジョギングが好きでした。自分のペースで走るのが。大学に異動して、その暇が無くなりました。30歳の入院の後に、ジョギングを始めようとしました。ところが2kmもたたないうちに足の「さら」が痛くて走れません。医者に行ったらば、筋肉全体が落ちているため体重が全て「さら」に行くためだと言うことです。老いを感じました。その後は歩くことにしています。もう、走れないな、と思った次第です。

 35歳頃に、ぎっくり腰になり、思いものは持たないようにするようにしました。四十代で四十肩になり(いまは大丈夫です)。思いものを持つと直ぐに腰痛になり、それが2ヶ月はかかるようになります。

●髪:父母の遺伝子のおかげで、黒い髪がふさふさと今もあります。が、30代に鼻毛に白髪が混じるように愕然となりました。そ、し、て、最近、「下の毛」に長い白髪を発見、老いを感じました。

●視力:父母の遺伝子のおかげで、視力で苦労したことはありません。しかし、42歳で老眼を意識しました。40歳で授かった子どもの離乳食を食べさせる時、息でふうふうさました時、離乳食のお椀がぼやけることによって意識しました。それまで「近く」が見えない、という老眼が信じられませんでした。が、事実でした。

●研究:今までの老いとは違って、驚きはありません。そして、幸いなことによって、それを補うものがあります。若い頃は、自分の馬力と知力で戦えました。今は、それはありません。今あるのは、何が良いか、という感性です。そして、それに至る、ノウハウです。それによってチームで乗り越えています。

 以上が、52歳の私です。十年後はどうなっているのでしょうか?T先生を見てる限り、ま、今の延長上にありそうです。そして、今の学生さんは、上記を理解できないだろうと思います。

 明日は臨床教科教育学会の年会が信州大学であります。記念講演はT先生です。

[]新年会 14:38 新年会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新年会 - 西川純のメモ 新年会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川ゼミの新年会です。『学び合い』のセオリー通りで、同じ方向性を持つ人ならば多様ならば多様な方が良い。ウエルカムです。http://amba.to/AaOTIf

[]日本人の9割に英語はいらない 12:57 日本人の9割に英語はいらない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 日本人の9割に英語はいらない - 西川純のメモ 日本人の9割に英語はいらない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 正月に「日本人の9割に英語はいらない」という本が目にとまった。本日読んでみた。自分と同じようなことを考えているので、1時間で読めた。でも、実は英語だけではなく、全ての教科も同じ。専門教育と一般教育をちゃんと切り分けないと、非常にロスが多い。(http://bit.ly/su7Ku9

[]越後の会 07:27 越後の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 越後の会 - 西川純のメモ 越後の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 越後の会のことが教育新聞に掲載されています。http://bit.ly/AvnMx6