■ [ゼミ]研修旅行
昨日、一昨日と二つの学校がおいでになり、『学び合い』をじっくり学ばれました。
『学び合い』を学ぶために宿泊しながら上越に来られることを研修旅行と申します。2004年の12月16日から18日に群馬県群馬町から中学校の先生が西川研究室においでになりました。私の記憶する限り、『学び合い』を学びに来る研修旅行の初めだと思います。多大なお金と時間をかけて勉強する先生にビックリし、感激したのを覚えています。2006年の11月15日~17日に東京の私学の校長先生が研修旅行に来られました。校長先生が学校レベルで取り組むために、御自ら来られると言うことにビックリしました。2007年9月3日~5日に佐賀の教育事務所長が指導主事を二人連れて来ました。県レベルの取り組みを視野においておいでになりました。
最近は、校長や県教育委員会レベルのお客様が来ても、ゼミ生は普通に対応し、話しています。大学を卒業したばかりの学卒院生が、『学び合い』を通した学校づくりに関して、そのような先生方と話し合っていることを頼もしく思います。が、十分に出来ると信じているので任せています。
上越教育大学の教職大学院は、カリキュラムの中に学校改革にゼミが半年から数年単位で参加することがカリキュラムの中に組み込まれています。学卒院生はもちろん、現職院生もどっぷりと学校改革の中に取り組みます。そして、その中で自らの教育実践の向上を図ります。当然、その学校の忘年会等には参加しますし、PTAの飲み会にも参加します。校長・教頭と学校をどうしようか、というレベルの話を学卒院生が普通に話すのです。だから、二十代前半の学卒院生に、校長や県教育委員会のお客様の対応を任せても安心です。本学教職大学院には学校運営リーダーコースという現職院生に特化したコースがありますが、西川ゼミでは学校運営を学卒院生にやらせています。
慣れというのは恐ろしいものです。今ではゼミ生は上記のことが普通のようになっています。彼らに、「今、学校に入っている活動、あれってカリキュラム上は教育実習となっているんだよ。でも、君らが数年前に受けた教育実習を思い出してみなよ。校長・教頭、そして教育委員会の人と学校をどうするかで話し合うことを想像できた?」と問うと、自分たちの変化を自覚します。