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2012-03-13

[]添い寝 22:15 添い寝 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 添い寝 - 西川純のメモ 添い寝 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子は小学校5年です。もうすぐ6年ですが、毎日、添い寝をします。そして、毎日、質問をします。息子の現状の夢は、日本テレビに入社しお笑い系の番組を作ることなのです。あこがれのプロデューサーをネットで見つけ、その人の話を延々と話すのです。まるあこがれのアイドルを話すようです。本当に何でそうなったのか不明です。毎日、毎日、「面白い番組を作るにはどうしたらいいか」を質問します。最近は、入社して経理に配属された時、どうやって制作に異動するにはどうしたらいいかを相談されます。その度に、『学び合い』のセオリーに基づき、人との関係で応えます。

 本日は30分かけて『学び合い』のセオリーを説明しました。大満足のチュを頂き、眠りました。とにもかくにも、息子に話をせがまれ、話すと満足していただける。ありがたいことです。だから添い寝はやめられない。息子を独占できるのです。

[]卒業はありません 22:16 卒業はありません - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 卒業はありません - 西川純のメモ 卒業はありません - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を始めた当初は、正答率がある程度あがればいいと思っていました。もちろん、それ以上を願っていたのですが、それ以上は無理だと思っていました。ところが、成績はどんどん上がります。人間関係も改善するし、不登校や特別支援も解決できます。が、限界が見えてきます。それを乗り越えるには学年、クラスの壁を乗り越えるしかありません。それを乗り越えるともっと凄いものが見えてきます。そして、それを乗り越えると、もっと凄いことが見えてきます。この数十年間はその連続です。

 それでいて、悩むことは『学び合い』を始めた当初と全く変わりません。日々の悩みです。ゼミのことで悩み、1週間程度、自分の研究室以外に出ないこともあります。冷静に考えればバカなのですが、低レベルの悩みで頭がいっぱいになります。自己評価がもの凄く低くなり、家内から心配されます。その間も日本全国の同志からお悩みメールが来ます。ちんけなことで悩んでいる自分が、偉そうにセオリー通りのことを応えます。

 私と数年間一緒に時間を過ごしたゼミOBからも、私の言っていることは「宇宙語」といわれます。でも、なんでそうしているか。それが得だからです。自分の目の前の悩みを解決することで留まれば出口が無くなってしまいます。自分の目の前の悩みを解決するには、それを越えた次元の問題を解決しなければなりません。そのためには、その次元で人と繋がれる自分にならねばならないのです。私は常に数十人以上の人の悩みにつきあっています。でも、そうすることによってのみ、自分の悩みの解決の糸口があると思うからです。

 ふと思います。二百弱の学会誌論文の業績を上げ、数多くの学会から賞を頂き、博士の学位と博士の学位を与えられる資格を得ました。もう、何もしなくても退職までの年月をすごしても人様からとやかく言われない業績を上げています。が、何もしない自分になった時、自分に向かって自分を問う時、どんな奈落があるかを知っています。結局、人の幸せは死ぬ直前まで、何かに貢献して、それを実感するしかないのです。自分が救われるのではなく、人が救われることに自分が貢献することしかないのです。ホモサピエンスのプログラムはそれを私に強います。

 ふと思います。悩みは終わらないな、と。私がスーパーマンになっても終わらないでしょう。でも、それを乗り越えられるか否か、その悩みを自分の糧と出来るか否か、それは私の存在を意味あるものと評価してくれる人と、どれだけ繋がれるかだと私は思っています。だから、学生に対して「宇宙語」を語り。その実現を夢想します。

 このことを一人でも多くの人に伝えたい。夢想し、自分の出来ることをやる、ということを。

[]仁義 08:18 仁義 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 仁義 - 西川純のメモ 仁義 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日はゼミ生からデータの扱い方に関して質問を受けました。その中で仁義のことを教えました。特定の人を否定するようなデータの扱い方をしては絶対に駄目だと言うことです。我々は膨大なデータを収集しています。それらは先生方の善意のおかげです。結果として、その先生方の実践を否定するようなデータは希に出ます。その場合は、それを出しません。出す場合は、その先生の了解を得られる場合です。そのルールを逸脱することは絶対に許さないとゼミ生に強く言いました。仁義だと思います。

 以前、独善的なある著名な方がそのルールを逸脱しました。私はその方との関係を絶ちました。私はその手のことは絶対に許せません。http://bit.ly/wSBGAq

追伸 その手の秘めたる膨大なデータはゼミ生への口伝に留めています。