■ [親ばか]武士の情け
本日は、本年2回目の家族夜桜パーティーです。
と、近くに院生さんが盛り上がっていました。が、武士の情けでシランふりしていただけました。おかげで、家族全員が気を遣わずに楽しめました。感謝です。
■ [大事なこと]教育工学
私が理科教育学出身であるということも忘れられていますが、それ以上に私が教育工学の業績があることはもっと知られていません。
そもそも大学に採用されたのは教育工学の専門家として採用されたのです。昔はチップ(ボードではありませんよ)でコンピュータを組み立てましたし、機械語でプログラムもしました。人工知能でプログラムした教材も開発したこともあります。が、今はいわゆる教育工学には距離を置いています。
ある学会での発表で、子どもたちが勉強するための情報を検索できるデータベースの研究が発表していました。それを見ながら「無駄だな~」と失礼ながら思いました。『学び合い』を通して、子どもたちが自由に問題解決する姿を徹底的に見ることをしています。そこから分かるのは、我々は手の込んだツールをあまり使わないということです。手の込んだものは、それなりに機能は高度化します。しかし、その一方、汎用性が低くなるのです。子どもは様々なことを学校で学びます。従って、専門家ではないのですから汎用性を大事にします。そのあたりが専門家は分からないのだと思います。そして、もっとも汎用性に富み、インターフェイスの優れたツールを使います。それは人です。私の考える教育工学とは、人をツールとして最適化する研究です。
先に挙げたデータベースの研究を見ながら、「そんなことコテコテとしなくても、どんなことはどんな人が詳しいかが分かるシステムとネットワークを構築する方がいいのに」と『学び合い』を知ってからは思うのです。が、それに気づいている人は少数派です。