■ [大事なこと]新興宗教
『学び合い』は宗教じみていると揶揄されています。我がゼミ生は笑い話として話題にします。でも、世の中で最も広く信じられている宗教は数学であり、自然科学だと思っています。「点には位置があるが面積がない」、「摩擦のない状態」等を信じるというのは宗教以外の何者でもないように思うのです。私は『学び合い』を数学や自然科学のようにしたいと願っています。
今、ふと思いました。数学や自然科学を含めた今までの宗教と違うところに気づきました。それは救済の単位です。
多くの宗教は個人が救済の単位です。そして信じ、実践した個人が救われます。信じておらず、ましてや実践していない個人は救われません。しかし、『学び合い』は集団が単位です。集団が信じ、実践したならば集団が救われます。一定以上の人が信じ、実践しているならば、その集団に属する「信じて折らず、ましてや実践していない人」も救われるのです。これって面白い特徴だと、ふと思いました。おおよそ2割の人が信じて実践し、6割の人がそれにつられてなんとなく実践していれば、全員が救われるなんて効率が良いと思います。
神仏がいたとしたら、それぐらいの広い心で我々を見ているのではないかなと思いました。
追伸 「救い」の内容は一人一人違います。『学び合い』の学校観にある「自らの課題を解決する」ことです。