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2012-05-11

[]部活 22:55 部活 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 部活 - 西川純のメモ 部活 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生には何度も、何度も我々は変だと語ります。日本の研究室の中で「日本を変える」という荒唐無稽のことをテーマにしている研究室がどれほどあるか・・・。今の修士2年も学部4年生も、ゼミ所属直後は、変な研究室だとは覚悟していたと思うのですが、これほどまで変だとは思っていなかったと思います。昨年の12月に所属した学部3年生もビックリしたと思いますが、今はゼミの文化の中に入っています。

 今は所属したばかりの修士1年がビックリの中にいると思います。修士2年のゼミ生は昨年の自分たちのビックリを思い出して、丁寧にゆっくりとゼミの文化の中に導入しようとする老婆心がいっぱいあります。いや心配性の私がそのことを一番感じているのだと思います。

 本日の全体ゼミでは、修士2年の老婆心があふれた開始でした。驚かないでね、大丈夫だからというオーラを感じます。しかし、従来指導型に近い、先読みした方向になりかけたなと感じたその時です。学部4年の兄ちゃんが、『学び合い』のセオリーに乗っ取った動議を出しました。私は誇りに思います。自分より十歳以上年長の修士2年の現職者の司会者に動議を出せるということは、それだけゼミの集団を信じている証拠だと思います。それを受けた司会者はもちろん、他のメンバーが「そうだよな」とセオリーに戻ったことも凄い。我がゼミでは当たり前であっても、これが直ぐに出来ることを誇りに思います。

 それからの全24名のゼミ生の語りのざわめきは心地よいものです。ゴチャゴチャの中で私のアイディアを軽々と乗り越えるアイディアが生まれ、融合されます。それぞれはアメーバーのように自己増殖し、分裂し、融合します。だれも気づかないと思いますが、長椅子に寝ながら「いい」、「いい」と連発しながらウルウルしていました。

 この集団に任せれば、愚かな私より数段上をいけると思いました。同時に、このゼミ生の足を引っ張らないように出来るか不安になりました。

 我がゼミは「日本を変えよう部」です。

[]全体ゼミ 16:21 全体ゼミ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 全体ゼミ - 西川純のメモ 全体ゼミ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、マッサージチェアーに座りながら、全体ゼミのざわめきに浸っていました。心地良かった。この集団は私の想定以上の集団であることを確信しました。