■ [大事なこと]ノウハウ

『学び合い』が正しいことは分かっていました。しかし、それをどのように伝えたらいいのか分かりませんでした。しかし、それが分かる人が『学び合い』を実践しました。しかし、そんな人はごく少数です。
やがて個人として『学び合い』をするには何が大事かが分かりました。しかし、『学び合い』をする覚悟を持っている人だけしか分かってもらえませんでした。
やがて個人として『学び合い』をするノウハウが分かるようになりました。しかし、『学び合い』を分からない人がうまくいく方法は分かりませんでした。結局、学校を変えるしかないのです。
最近になって学校として『学び合い』をするノウハウが分かるのようになりました。しかし、その気が無い学校に理解してもらうにはどうしたらいいのでしょうか?
それは今までとは違うユーザに分かってもらうしかないのです。
私は子どもを一人も見捨てたくない。同時に教師も一人も見捨てたくない。だから名人芸に走らず、ごくごく簡単だけど、徹するには覚悟がいるという方向で進めています。しかし覚悟を覚悟するには何が必要でしょうか?それは、みんなでやるしかありません。
素晴らしい教師を一人生み出すより、ごく普通の教師を100人生み出して、それらがネットワークを組むことが、教師を一人も見捨てない道だと確信しています。人から変成と言われても、堕落と言われても。私の軸は「一人も見捨てない」ということです。
この軸を私が本当に全うできるほど凄い人とは思っていません。しかし、その軸を自分に課すことが、たとえかけ声レベルであっても自分に求めることが、自分にとって最善の道であることを疑ったことはありません。『学び合い』のセオリーを私は学術的・実践的に信じるに足る多くの事実を持っています。