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2012-11-05

[]内職 21:00 内職 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 内職 - 西川純のメモ 内職 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ある教師の方と話しました。ある程度以上の能力のある子どもにとって教師の授業は無駄、邪魔であることを話しました。

 その方は、高校の思い出を語りました。その方は、高校時代、授業中は教師の授業を聞かずに内職したそうです。結果として成績が上がり、みごと志望校に入ったそうです。

 やっぱりね。

[]勉強法 07:23 勉強法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 勉強法 - 西川純のメモ 勉強法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は好きなことはどんどんやりますが、嫌いなことは先延ばしにします。多くの人も同様でしょうが、私の場合は極端です。その結果、小中高とも数学、理科、社会は全て5なのですが、英語は2もしくは3でした。国語も古典・漢文が入り始めてから成績が下がりました。

 私の入学した高校の当時は、節目節目で飲み会があり、高校名でボトルが入るような学校でした。校外模試はありません。そんな学校でした。私はその学校でトップだったので、勉強に不安無く過ごしていました。

 高校2年の最後に、高校入学後最初の校外模試が始めてありました。しばらくして結果がきました。英語の偏差値が27なのです。みなさん、偏差値に27と言うことがあるということ知っていましたか?偏差値73並の凄い偏差値です。愕然としました。慌てて、中学校1年からの教科書を集めて、その最後にある単語をチェックしました。その結果、「a」や「the」を含めて私の知っている単語は100ぐらいであることが判明しました。これでは27は当然です。

 私のやったことは、本屋に行って、私の読んで分かるような本(説明と問題が一対になっているような本)を買いました。そして、徹底的に問題を解きます。解けた問題は最初は黄色いラインマーカーで塗ります。次は赤、最後は緑で塗ります。三色のラインマーカーを重ねるとほぼ黒くなります。そうなると、その問題は解きません。これを何度も何度も繰り返します。最初はどんどん解ける問題が増えます。まあ、六割程度の問題は直ぐに出来るようになります。ところが、そこからが大変です。うんうんうなっても八割以上は行きません。そこで高校の先生に質問します。そして、十割分かるようになりました。結果として夏休み明けには、英語は偏差値60以上をとれるようになりました。つまり、6年間の英語学習は半年で挽回できたのです。

 しかし、この感覚は大学入試をした人だったら分かると思います。考えて下さい。月給数百万円の名物予備校講師の授業を1時間受けるのと、自分に合った参考書・問題集を使ってどんどん勉強するのと、どちらが単位時間あたりの学習効果が高いでしょうか?明らかに後者です。一番良い学習法は、自分に合った勉強法で自分のペースでやる方が良いに決まっています。

 人には「分かっていること」、「本を読めば自分で分かること」、「人に説明してもらわないと分からないこと」の3つの部分があります。「分かっていること」、「本を読めば自分で分かること」を人に説明してもらうのは時間のロスです。さらに、人に説明してもらうときは対話が必要です。それが無い場合は、本を読んでいるのと同じです。ということで月給数百万円の名物講師の授業ですら非効率なのです。ましてや、普通の給料をもらっている普通の教師の授業は無駄であり、邪魔なのです。

 まとめると効率が良い勉強法は、自分に合った本を使って、自分のペースで問題をどんどん解くという方法です。それでも分からないところを人から教えてもらうという方法です。どのような本を使うかということは人によって違うと思います。人に教えてもらわないと分からないという部分がどれほどか、ということは人によって違うと思います。しかし、自分のペースで、自分に合ったツールを使うということは普遍性があります。

 さて、息子のことです。息子を見ていると私によく似ています。出来るところがるんるん気分で勉強するのですが、出来ないとくさります。そして、「こんなのどうでもいいんだ」と合理化をして先送りします。

 息子は附属小学校に入っています。そこで附属中学校対策としてテストをして90点以下は再テストということになりました。その結果、算数のテストが悪かったです。学校は、家で教えて下さいとのことです。

 附属の学力は家庭の教育力に依存していることがよく分かります。附属に入れる家庭は教育熱心です。そしてママ友ネットワークの中で互いにプレシャーを与えます。附属はそれをうまく利用していると思います。

 そこで私の出番です。本屋に行って問題集と参考書が一対になっている本を探しました。息子に読ませて読みやすいかを確認しました。次にその問題集をスキャナーで読み込みました。そして既に学んでいる部分をプリントアウトして、それを全て解くように指示しました。大部分は息子は解けます。マルバツをつけた問題集とそれに対応する参考書を与え、解けなかった問題を解きなさいと指示します。息子が出来たと入ったら、解けた問題を除外した問題をプリンターで印刷し、解かせます。これを繰り返すと、息子がどうしても分からないところが分かってきます。そこで私がその部分を教えます。そして、問題を解かせます。全部解けるようになるまでこれを繰り返しました。連休3日で終わりました。次のテストでは算数はほぼ満点を取れるようになりました。

次に、6年生の後半で習うところに関して、それと同様に行いました。2週間ほどで出来るようになりました。ある意味当然なことです。現状の授業は非常に非効率な方法ですから。

 しかし、学校の教師は私よりもっと凄いことが出来ます。我が息子の場合は、私が教えなければならない部分が少ない。しかし、私が教えなければならない部分が多い子が我が息子だったら私がパンクします。私が教えているのは、家にいるときの仕事をしている傍らでちょこちょこっと教える程度ですから。

 我が息子の場合は将来に具体的な夢があります。そこに関連づけて説明すると彼は勉強します。6時間ぶっ続けで算数の問題に立ち向かうのです。しかし、多くの子どもはそうではない。私のような家庭学習は息子のような子どもには有効ですが一般には成り立たないと思います。

 しかし、学び合う学習集団を創れば、分からないことがあったら徹底的に教えてもらえます。そして、やる気が起きない子どもに対して、いっしょにやろうよと入ってくれる仲間がいるのです。

『 学び合い』研究で分かっていたことですが、我が子を通して、現状の学校の非効率さに愕然とした次第です。

 もし、学力のある子どもが「先生、先生の授業より自分で勉強した方が分かるから、図書室で勉強させて」と言ったら教師はなんと言うでしょうか?それは事実であることを教師は知っているはずです。でも許すわけないですよね。そうすれば「学校はみんなで勉強するところだから」と言うでしょう。そこでその子どもは「でも、みんなで勉強していないじゃない。先生の話を聞いてノートに書いているだけだよ」と言ったらどうでしょうか?

 子どもだったら言いくるめられるかもしれません。しかし、保護者がそう言ったらどうでしょうか?現在、そういう保護者が生まれています。そして、それが今後増えます。