■ [嬉しい]無駄
私は学部相手に一つだけのコマがあります。そこでは従来指導型『学び合い』をしています。つまり、途中と最後にまとめを入れます。ま、教え好きの私の娯楽みたいなものです。
この前のゼミの飲み会で、その授業を聞いている学部生から聞いたと思われるゼミ生が、それは無駄であると言っていました。つまり、学生同士でレベルの高い話をした後に、私がそれより低いレベルのまとめをしている、という苦言です。
にわかには信じがたいことです。だって私が学部生に語っているのはかなり革命的な意識改革をしないと理解できないことです。しかし、それが本当ならば、凄いことです。嬉しい限りです。
■ [大事なこと]無敵の受験高校
もし、その地域の進学校であるならば、灘・開成を遙かに凌駕する高校を作るのは容易いことです。ま、意識改革は大変でしょうが。
簡単です。完全『学び合い』をすればいい。
文部科学省の縛りがあるから、時間割はあります。教科担任もいます。が、教科担任は今までのような授業はしません。
子ども達は部活に入ります。部活の名称は「東京大学合格部」、「医学部合格部」、「早稲田慶応合格部」・・・です。そして教科学習の時間は全て部活の時間にするのです。
じゃあ、教師は何をするのか。以下は高度に関係しているので順不同です。
第一に、子ども達一人一人が自分の将来を考え、その中で大学入試を位置づける意味を語ります。
第二に、受験は団体戦であることを語ります。
第三に、その団体戦で培ったネットワークが、大学でも、就職後も最大の武器になることを語ります。
第四に、そのような強大なパワーを持った集団が成り立つためには志の高いミッションを持つべきであることを語ります。
それより一段低い仕事として、教科の内容に関する仕事があります。それは、受験に役立つツールを探し、提案することです。それとの関連ですが、各大学の傾向を調べ情報提供することです。
一定以上の子どもにとって、教師の授業は邪魔です。ということを認めるのは辛いだろうな~。でも、認められたら凄いこと出来るんだけど。